マラソンコース「猛暑に秘策」 東京五輪 あと2年

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東京オリンピックまで2年となる24日、開幕に向けた動きが各地でスタートした。

大会期間中、選手と観客の猛暑対策を取材した。

青森市では、東日本大震災の被災地を通って、およそ1,600人がランニングと自転車で東京まで走りつなぐ、「未来(あした)への道 1000km縦断リレー」がスタートした。

また、24日限定で、東京スカイツリーでは、東京オリンピックの種目の一部を体験するブースが設置されていた。

77歳のおばあさんは、ボクシングをチョイス、「とってもね、癖になるかも。良い感じよ」と話していた。

真夏の東京を舞台に行われるオリンピック。

その成功に向けて鍵となるのが...。

23日、小池都知事は、「どうやって暑さ対策をしていくかが、一番、今大きな課題となっているわけでございます」と述べた。

大会期間中の最大の敵は、暑さ。

2004年のアテネオリンピックでは、日中の気温33度の中、高低差が200メートルという過酷なコースでマラソンが行われた。

その結果、女子選手82人中、16人が棄権した。

東京オリンピックでは、厳しい暑さに配慮して、マラソンのスタートが、男女とも30分早まった。

東京・新国立競技場。

競技開始時間と同じ午前7時、天気は曇りだが、すでに気温は30度を超えていた。

午前7時の手元の温度計は、30.3度。

曇り空の下、いざスタート。

5kmを過ぎた飯田橋付近、このあたりはビル群になっていて、太陽が照りつける際は、大きなビルの影ができる。

スタート地点から20kmの日本橋。気温は30度。

スタートから1時間。

20kmを過ぎても、日陰などがあり、気温に変化は見られない。

午前8時ごろ、日本橋付近。

色が違う道路。濃い灰色になっているところも。

この特殊な舗装が、マラソンコースに施されている暑さ対策。

同じ日の当たる場所でも、2度以上の温度の差がある。

「遮熱性舗装」といわれ、ガラスなどの遮熱材で太陽光を反射させ、熱がこもるのを防ぎ、路面温度の上昇を最大で8度から10度抑える効果があるという。

しかし、35km地点の皇居付近では、日差しが出てきた影響からか、気温が32.7度に上昇。

皇居前には、屋根になるような場所が何もないため、サーモカメラの映像は真っ赤だった。

コース後半は、日差しを遮るものが少なく、気温が上昇。

さらに終盤、37kmの飯田橋付近から40km付近までは、高低差が30メートル以上の上り坂が待っている。

暑さとともに体力を奪う坂道を抜けた先にある、新国立競技場のゴール地点。

午前9時すぎ、手元の温度計は、34.4度を記録していた。

スタート時、30.3度だった気温は、ゴールした時点で34.4度まで上昇した。

スタート前は、30度以下の青で染まっていた部分も、2時間後には、30度以上を示す赤に染まった。

30度を超える暑さの中で走る状況に、東京理科大学・鈴木立紀教授は「同じ気温でも、日差しが出てくると、途端に体感温度が上がってきて」、「(熱中症のトラブルは十分起こり得る?)起こり得ます。選手はもちろん危険なんですけど、沿道の観客が、もっと危険かもしれないです」などと述べた。

木村拓也アナウンサーの解説。

東京マラソンのコースは、新国立競技場から浅草雷門を通って、また戻ってくるというフルマラソン。

午前7時、同じ時間から走ったが、24日は曇りだった。

それでも蒸し暑さを感じ、想像以上に過酷なレースになるという印象を受けた。

(スタートからゴールまで、気温の急激な上がりというのは感じた?)

気温よりも日差しかなというところ。

実際に日が出てしまうと、東京は、なかなか日を遮るものが少ないのかなという印象、日によって、体力が奪われてしまうという印象を受けた。

(30分前倒しで午前7時からということだが、もっと前倒したい思いもあるが、いろんな問題がある中で30分の前倒しとなる)

増田明美さんにお話を伺うと、ポイントは、一番は湿度だと。

海外の選手は、この蒸し暑さを経験したことがない。

暑いけど、日本人には有利じゃないかという話もあった。

湿度は、スタートの際に74%あった。

ゴールの時間でも、まだ50%を超える蒸し暑さ。

日本は、この蒸し暑さに慣れているというのがあるため、アドバンテージになるのではないかという増田さんの指摘だった。

そして、もう1つ、ラストスパート。

アフリカ勢は、最後の方、35kmから40km。

ここで、体のばねを生かしてくるということだが、日本人は、もっと早めにするのがいいのではないかと。

具体的に言うと、東京タワー25kmのあたりから、30kmの御茶ノ水あたり。

どういうことかというと、実際、アテネオリンピックの際の野口 みずきさん。

25km、早い地点でスパートをかけて、金メダルをとっている。

そのため、「蒸し暑さ」、それから、地の利を生かした「早めのラストスパート」、特に東京タワー。

このあたりが、非常に重要になってくるのかなという印象。

東京オリンピック、日本勢のメダルが期待される。