【パラアスリートの言魂】ウィルチェアーラグビー 倉橋香衣

カテゴリ:芸能スポーツ

  • 大学でトランポリン部に所属するが、練習中に転落事故
  • ウィルチェアーラグビーの魅力は「ぶつかるのが一番楽しいです」
  • 常に挑戦し続けることが生きがいで、2020年東京でも笑顔が見られそうだ

2018年世界選手権で初優勝したウィルチェアーラグビー日本代表。
快挙に大きく貢献した倉橋香衣選手は、男女混合のウィルチェアーラグビーで女性として初めて日本代表に選ばれた。

「何で泣かなあかんのやろな」

大学でトランポリン部に所属。大学3年の時、大会の練習中に転落事故で頸髄を損傷し、四肢まひとなった。

「『これやってもうた~』って最初は思ってて。『いま足触ってるんだよ』って言われて何も感じなくて、『感覚までなくなるんや』って」

そんな話を笑顔で話す倉橋選手。看護師に『泣いてもいいんだよ」と言われた際、「何で泣かなあかんのやろな」と思ったという。

周囲の心配をよそに「車いすに乗って早く学校に生きたい」と前向きなリハビリ生活を送っていた。そして、自立訓練の一環でさまざまな競技に挑戦する中で、ウィルチェアーラグビーと出合った。

楽しくて仕方ない

「ぶつかることが一番楽しいです」と、笑顔で話す倉橋選手の練習を見ていると、ぶつかる時にも笑顔をみせている。楽しくて仕方ない、そんな様子が体から溢れている。

ウィルチェアーラグビーは男女混合競技だ。強靭な男子選手たちとのぶつかり合いに恐怖は無い。そんなプレースタイルから、史上初の女性日本代表に選ばれている。

ウィルチェアーラグビー日本代表でチームメイトの島川慎一選手も、「勝ち気だと思いますよ、かなり気は強いと思います。女性だからとかそういうのは全然感じないですよね。伸びしろはまだまだあると思うので楽しみにしています」と期待を寄せている。

常に挑戦し続けることが生きがい

親や友人にはウィルチェアーラグビーという激しいスポーツだからこそ心配されたという。しかし倉橋選手は、そんな心配を笑い飛ばす。

「女子選手は一人しかいなくて、親とか友達とかからは『何かあった時どうするの?』って言われるけど、そんなのやってみなわからんやん」

常に挑戦し続けることが生きがいだ。

ウィルチェアーラグビーは、女子選手がコートに入る場合、チームが優位になる特別なルールがあるため、「チームが優位になるから、女性だから…と思われることは悔しい。男性選手と同じように動けるようになりたいし、ならないといけない。まだまだ課題は山積み」と悔しさをにじませながらも、さらなる挑戦を心に決めている。

屈託のない笑顔には、2020年東京への闘志があふれている。

「充実しているか、していないかだったら、“してる”。今必死になっていると思います。『もっと頑張らないと』という思いが日々あるんで、一番集中してやっています」

倉橋香衣(クラハシ・カエ)

1990年9月15日生まれ 28歳 兵庫県出身 商船三井所属。
11年、トランポリンの転落事故で頸髄を損傷し車いすユーザーに。15年にウィルチェアーラグビーを始め、17年に女性として史上初の日本代表候補に選ばれた。
女子選手のトップランナーとしてさらなる活躍が期待されている。

(PARA☆DO!:毎週水曜夜10時54分放送
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