孤立の広島・呉市に国道開通 豪雨の死者189人に

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寸断されていた国道31号線が復旧。広島・呉市の孤立状態が、少しずつ解消に向かっている。

土砂崩れに巻き込まれて亡くなった、愛媛・宇和島市の横田海翔君、9歳。

ダンサーになるのが夢だった海翔君の葬儀が12日、しめやかに営まれた。

海翔くんの親族は、「いつも笑顔だったので、もうあの笑顔は、ずっと忘れられないですね」と語った。

死者189人、今も68人の安否が不明となっている今回の豪雨被害(12日午後10時時点)。

各地で不明者の捜索活動が続く中、生活の再建へ向けた復旧作業も進み始めている。

国道31号線。

道路左側には呉線が通っているが、流れてきた流木や土砂崩れが線路を覆い、分断していた。

広島県内で最も多い、20人が亡くなった呉市。

呉市は、周囲の町とつながる複数の幹線道路が通行止めとなり、孤立した状態に。

広島市につながる「大動脈」国道31号も、崩れた土砂によって通行できなくなっていたが、土砂の脇に迂回(うかい)路を作り、11日夜に開通した。

地元住民は、「(土砂崩れを)見たら、当分無理かなと思っていた。まさか、こんなに早く開通するとは思っていなかった」、「もう、すごく助かります。親戚の人たちが、すごく心配してくださって。夜中通れるのが確認されたら、物資をたくさん持って、今来てくれました。朝2時すぎに」などと話した。

待ちに待った国道の開通に、笑顔を見せる人たち。

自衛隊などによる本格的な復旧作業も進む中、多くのボランティアも駆けつけた。

ボランティアの学生は、「ニュースで(見たら)、自分のところよりひどかったので、少しでも力になれたら」、「自分たちのところより、こっちの方がひどいし、助けたいって気持ちが、みんなあったので、助けに来ようと思いました」などと語っていた。

しかし、一方で呉市内では、一時6つの地域が孤立した状態になったほか、およそ7万8,000戸が断水。

さらに、広島、岡山、愛媛の3県では、およそ6,000人が避難生活を送っている。

一刻も早い生活再建へ、さまざまな取り組みが求められている。