遺体めぐり家族が対立 松本元死刑囚「遺灰 四女に」

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オウム真理教の松本 智津夫元死刑囚の遺体の引き渡しをめぐり、家族の間で意見が対立し、争奪戦の様相を呈している。

死刑執行から3日。

松本元死刑囚の遺体は、いまだ誰にも引き取られることなく、東京拘置所に安置されている。

6日、死刑が執行されたオウム真理教の麻原彰晃こと松本 智津夫元死刑囚。

「遺灰を四女に」

死刑執行の直前、松本元死刑囚は担当刑務官に、遺体の引き渡しについて、口頭でこう伝えていたことがわかっている。

四女と弁護士は7日午後、東京拘置所を訪れ、松本元死刑囚の遺体や遺灰の引き取りについて、手続きを行ったとみられる。

これに異を唱えたのが、妻と三女ら、ほかの家族。

遺体を妻に引き渡すよう求めたうえで、極秘で火葬し、遺灰は金庫の中で厳重に管理すると説明している。

フジテレビ 社会部・平松秀敏デスクは、「実はきょう(8日)も、四女側の弁護士が東京拘置所を訪れて、遺体の引き渡しについての手続きが進められているんです。それを見ると、妻や三女側に遺体を引き渡すつもりはないような動きに見えるんですね。仮に家族の間で、考え方の食い違いが今後も続けば、松本元死刑囚の遺体の扱いをめぐって、法廷闘争になりうるんじゃないかと」と話した。

一方、同じく死刑が執行された、元幹部の遠藤誠一元死刑囚の遺体は、7日午後、安置されていた東京拘置所から、東京・足立区にあるオウム後継団体主流派「アレフ」の施設に運び込まれた。

裁判の最中に、松本元死刑囚への信仰心を示していた遠藤元死刑囚。

公安調査庁は、教団の後継団体の内部で、教祖だった松本元死刑囚への帰依が今でも続いているとみており、遠藤元死刑囚の遺体は、「聖人」として扱われる可能性があるという。

教祖の死刑執行によって、1つの区切りを迎えたかに見えた、オウム真理教の一連の事件。

松本元死刑囚や、かつてのオウムの幹部の遺体が誰の手に渡るか次第で、彼らが神格化されるおそれもあり、警察当局は警戒を強めている。