Googleで出世する人は?人生を変えるヒントの数々

MASHING UP開催

カテゴリ:暮らし

  • セブン-イレブンでは「お客さんのために」ではなく「お客さんの立場に立って」と教育される。
  • 歳をとること、認知症になることはダメ…そんな前提は崩せる?
  • 多様性は社会を豊かにして組織や人々にイノベーションを起こせる。

Googleで出世する人は?

人生を変えるヒント。

それを探るため、多様性をキーワードとして参加者たちが一緒に考えるイベント『MASHING UP』が東京都内で開幕した。2年目となる今回のテーマは「勇気」と「共感」で、国内外の様々なスピーカーによるセッションが2日間に渡って行なわれる。

今年で2回目

「多様性」などと聞くと、遠い世界のように感じる人もいるかもしれないが、自分自身の固定観念に気づかされるような内容が多い。

例えば、予防医学研究者の石川善樹さんのセッション。

セブン-イレブンで働く従業員は「お客さんのために」という言葉を使ってはいけないというエピソードを紹介。そういう趣旨のことを言いたいのなら、「お客さんの立場に立って」と言わなければいけないという。

「誰かのために」と思っている時は、自分の欲望の押し付けになっている。誰かの立場で考えると、物事は変わってくるのだという。

石川善樹さんと内間らうざさん

「働き方改革」の流れの中、従業員の健康について意識をする会社が増えているが、「従業員のために考える」というスタンスだと、「タバコをやめろ」や「食事をどうしろ」といった押し付けになってしまう。こうした企業がまだまだ多いようだ。 

石川さんと登壇したスキンケア会社のクリエイティブディレクター・内間らうざさんも「相手の立場で考えることの大事さ」を強調していた。

内間さんの前職はGoogle社員。GoogleではEQ(エモーショナル・インテリジェンス)という指標が重要視されていて、これが高い人が出世をするのだという。

石川さんによると、EQには3つキーワードがある。

I understand you.

I feel you.

I want to help you.

理解して、感じて、手助けすること。これがEQには欠かせない。

少し意外な感じもするが、リーダーシップを発揮して引っ張っていく人よりも、他人を理解してチームを押せる人が大事なのだという。

EQは訓練によって何とかなるものなのかと問われた内間さんは「絶対に学べる。スキルです」と力強く語っていた。

前提をひっくり返す

多様性を考えるときには、前提や価値観を崩すことも大事。内間らうざさんが立ち上げたスキンケア会社マジョメディスン(Majo Medicine)では、「美しさ」と「エイジング」の概念を変えたいとして、「プロエイジング」を掲げている。

多くの女性は「アンチエイジング」という言葉に縛られて、歳を重ねることはダメな文化になってしまっている。「プロエイジング」はそれとは全く逆で、体の中から美しくエイジングし、「歳をとることは美しいこと」にしていきたいという。

認知症患者が注文を取って料理を運ぶ「注文をまちがえる料理店」の発起人・小国士朗さんも、「前提をひっくり返すのが楽しい」と語るひとり。

小国士朗さん(一番右)

店員が認知症患者のため、ハンバーグを頼んだのに餃子が出てくるようなこともあるが、それも「そういうものだ」と受容してしまえば、何も問題は起きなくなるという。

「注文を間違えてもいいよね、と前提を変えるんです。忘れることが価値になる。オムライスを注文して、そのままオムライスがくるとがっかりする人がいるんですよ。多くの社会課題って『社会受容の問題』であると思っているんです。受容度が上がると『ありだよね』となって、マイノリティ・マジョリティはどうでもよくなる。解決できる問題は多いよなと思うんです」

LGBT、職場の孤独、家族、男女、年齢…。社会システムの中で、マジョリティ側にいる人は排除の仕組みや社会的な見えない壁に、気づいていないことが多い。

社会を豊かにして組織や人々にイノベーションをもたらすきっかけとして、多様性を考える。イベントの参加者はそれぞれ何かを変えるヒントを得ているようだった。