“北”の資源 世界が注目 制裁解除でどうなる

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歴史的な会談から一夜、制裁解除の行方とともに、北朝鮮の地下資源が注目されている。

史上初の米朝首脳会談を終え、日本時間の13日午後6時半ごろ、ワシントンにエアフォース・ワンで戻ったトランプ大統領。

13日のツイッターで、「もはや、北朝鮮による核の脅威は存在しない」とつぶやいた。

一方、平壌(ピョンヤン)では、12日の会談について書かれた朝鮮労働党の機関紙・労働新聞の記事に、市民が見入っていた。

その中の1人は、初めてトランプ大統領を見たのか、「こんな顔で大柄な人だったのね」と話した。

その労働新聞は、北朝鮮の非核化については、「段階別、同時行動の原則順守が重要との認識で一致した」と強調した。

今回の米朝首脳会談。

その非核化とともに注目されたのが、経済制裁。

トランプ大統領は「対北朝鮮の制裁は、当面維持する。北朝鮮による核兵器の脅威がなくなれば、制裁を解除する」と述べた。

現在、北朝鮮は、国連による経済制裁の影響で、石油などの輸入が大幅に制限されているほか、主な収入源である石炭や海産物などが、全面的に輸出禁止となっている。

外貨収入が激減し、経済的に追い詰められているとみられる北朝鮮。

しかし、北朝鮮には、周辺各国が熱い視線を送る、あるものが。

安倍首相は「北朝鮮には豊富な資源があり、勤勉な労働力があります。北朝鮮が正しい道を歩むのであれば、明るい未来を描くことも可能です」と述べた。

鉱物や化石燃料など、地下資源の宝庫とされる北朝鮮。

石炭や鉄鉱石などのほか、核開発にも使われるウランも豊富にあるとされ、韓国の研究機関によると、その価値は日本円でおよそ700兆円。

その資源が、いまだ手つかずのまま、地下に眠っているという。

フジテレビの風間 晋解説委員は「北朝鮮の潜在力は、かなりあるとみられている。中国・韓国・ロシアなど、今も関係のある国々は、もうしっかり(準備を)やっていると思う。日本も、北朝鮮の資源開発に参入したいと考えてもおかしくない」と話した。

各国が虎視眈々(たんたん)と狙っているとみられる、北朝鮮の地下資源。

韓国は2007年、当時の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と金正日(キム・ジョンイル)総書記による南北首脳会談で、北朝鮮の資源を共同開発することで合意していたが、その後の南北関係の悪化で、頓挫した状態が続いている。

トランプ大統領も、今回の首脳会談の先に、その宝の山を見据えていたのか。

しかし、北朝鮮との取引については、予期せぬリスクがあるほか、制度面が全く整っていないことから、現実味を帯びるには、まだ時間がかかるとみられる。