【パラアスリートの言魂】パラ水泳 中村智太郎

カテゴリ:芸能スポーツ

  • 4歳で始めた水泳は、上を目指す今、「自分自身との戦い」
  • 初出場のアテネ大会で銅メダルを取り、4大会連続出場
  • 東京2020では36歳とベテランの年齢だが、目指すは金メダル

2020東京、5大会目の出場となるパラリンピックへの出場を目指すパラ水泳の中村智太郎選手。
今年10月のアジアパラ競技大会では、平泳ぎ100mで1分25秒37の日本新記録を出し、今も成長を止めない選手だ。

「水泳は友達」

生まれた時から両腕がなかった中村智太郎選手。両親から足を手のように使えるようにと、厳しくも温かく育てられた。
そんな中、「両腕がなくても、おぼれないように」と、両親の勧めで5歳の時に始めた水泳が中村選手の一生を変えた。

「水泳はもう友達ですね。怖さもなく、逆に楽しかったんで、のめり込みました」と語るように、水泳に夢中になった中村選手は、小学4年生の頃にはバタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形の4種目全てを泳げるまでに上達した。

中村選手は、上を目指すようになった今、水泳は自分自身との戦いだという。

「自分自身との戦いなので、一戦一戦自分との戦いを思い描きながらレースに挑んでいます」

初出場でいきなりの銅メダル

パラリンピックを目指したきっかけは、高校生の時に見た2000年シドニー大会だ。中村選手が中学1年生の時、4歳年上で同じ障害を持つ選手と勝負をしていたが、その選手がシドニー大会に出場していた。

「勝負をしていた方が2000年のシドニーのパラリンピックに出場しまして、そこで僕も出たいという気持ちが芽生えまして、『パラリンピックに出る』という想いが出てきました」

自分と同じ障害の選手が泳ぐ姿を目にして「自分も出来る」と確信した。

そこから4年後、日本代表の座を射止めて中村選手は、パラリンピック初出場の2004年アテネでいきなりの銅メダル。2012年ロンドンでは銀メダルを獲得した。

2020東京の頃には36歳

現在中村選手の指導をする、パルポート彩の台の曽和拓人コーチは、「中村選手は日本ではトップレベルで、プールサイドに来るときは凛々しい顔でしっかりと練習して、でも元気で社交的で誰とでも友だちになれる選手です」と評価する。

初出場の2004年アテネ大会から、既に4大会連続でパラリンピックに出場。次に目指している2020東京は、5大会目となる。しかし、その時年齢は36歳だ。

曽和コーチは「加齢と共にやはり体力の低下がありますので、体力をしっかり残しながら、元々後半に強い選手なので、最後競り勝てるようにしたいです」と、厳しい練習を2人で続けている。

衰えない闘志で目指すは金メダル

「為せば成る」の精神で、幼い頃からとにかく何でも挑戦してきた。その闘志は34歳とベテランの域に達した今でも衰えていない。その結果か、今年10月に行われたアジアパラ競技大会では、平泳ぎ100mで1分25秒37の日本新記録で銀メダルに輝いた。

「負けず嫌いなので、表彰台に登りたいというのが、いつも目標なので、常に上を目指して頑張っています」と、次は金メダルを狙う中村選手。

2年後、日本で行われるパラリンピックでは、きっと表彰台の真ん中に立つ姿を見せてくれるに違いない。

中村智太郎(ナカムラ・トモタロウ)

1984年7月16日生まれ 34歳 和歌山県出身 日阪製作所所属。
先天性両上肢欠損。
パラリンピックは04年アテネから16年リオデジャネイロまで4大会連続出場。04年アテネ100m平泳ぎ銅メダル、12年ロンドン大会100m平泳ぎ銀メダル。
平泳ぎのスペシャリストとして、長く国内外で活躍している。

(PARA☆DO!:毎週水曜夜10時54分放送
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