長野県が“発酵長寿県”宣言…“W発酵”日本酒にクラシック音楽で熟成味噌って何だ?【長野発】

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  • “発酵長寿県”宣言した長野県の実力は?
  • 「みそ」と「パン」がコラボ…人気商品に
  • 半信半疑も…ぴったり合った“ダブル発酵”

長野県が“発酵長寿県”宣言…さまざまな発酵食品も

腸内環境を整えたり、アミノ酸やビタミン類が豊富だったりと健康長寿にもつながると注目されている「発酵食品」

そんな発酵食品について、みそや日本酒、乳製品などの生産が盛んな長野県は、「発酵食品産業の振興を通じて健康長寿を目指す」として、阿部長野県知事が“発酵長寿県”を宣言
長野県では、生産者も様々な商品を生み出し魅力を広めているのだ。

大勢の人でにぎわった「全国発酵食品サミット」(長野市・16日)

クラシック聴かせた「みそ」と「パン」がコラボ

長野自動車道上り線の姨捨サービスエリア内にあるレストラン。
ここの名物と言えば、一ヵ月で2000杯以上を売り上げるという「たかむら味噌らーめん」(790円税込)。

「たかむら味噌らーめん」

女性客からは「スープが麺と絡んでおいしい」、「ここは味噌ラーメンがおすすめと言われる」と評判だ。

その人気の味の決め手となっているのが、創業99年、地元・千曲市の老舗「味噌蔵たかむら」のみそ。

「味噌蔵たかむら」

みそは、長野県産の大豆に、米麹と塩を混ぜて発酵させ、熟成中には、クラシック音楽を聴かせるという。

クラシック音楽を聴かせたみそ

味噌蔵たかむら茂木義明工場長:
みそに限らず胎教にいいとか、野菜だったり家畜だったり良いクラシックで良いものが出来上がるということで、上品なみそに仕上がるようにやっている。

そして最近、注目なのが「味噌蔵パン」だ
柔らかな生地にみそを練りこんだパンは、地元のコンビニエンスストアで扱われるほどの人気商品。

「味噌蔵パン」

味噌蔵たかむら茂木義明工場長:
どこ行ってもパン置いてあるねって言われるので、地元では人気のある商品になっている。(みそは)腸に良かったり、いろんなアミノ酸だったりとかビタミン群だったりも含まれてるので、信州が長寿県である理由の一つなのではと思います。

ぴったり合った“ダブル発酵”

発酵と言えば、日本酒も…。
創業140年余りの高橋助作酒造店は町唯一の酒蔵。
創業当時からの造り方を守り、大きな樽で熟成させ、味わい深い酒を仕上げている。

さらに、日本酒を気軽に楽しんでもらいたいと組み合わせたのが…、地元の「乳製品」
土屋牧場では、69頭の乳牛を飼育していて毎日2トン余りの牛乳を出荷。

そして同じ町内で作られる発酵食品の「日本酒」と「ヨーグルト」の二つを組み合わせたいわば“ダブル発酵”の商品が「信乃大地」だ

「信乃大地」

創業約140年・高橋助作酒造店の高橋氏:
ヨーグルトのコクがあって甘さを控えめにした酒で、アルコール5%なので、アルコールの弱い方にもお勧めです。

「信乃大地」にはできたての「のむヨーグルト」を使用。それぞれの良さが出る配合のバランスには苦労したという。

創業約140年・高橋助作酒造店の高橋氏:
ヨーグルトも乳酸菌発酵ということで味の深みもでますし、プラスして日本酒の持つ味わい深さもミックスされて良さが出ていると思います。

一方で当初、半信半疑だったという牧場の土屋さんは…

土屋牧場の土屋氏:
意外ですよね、おいしくてね。ほんとにぴったり合って。驚きました。

ちなみに牧場では牛のエサも「発酵食品」。
トウモロコシや牧草に乳酸菌を加えることで、漬物のような状態になり、消化を助ける効果で牛も喜んで食べるそうだ。

乳酸菌を加えたトウモロコシや牧草を食べる牛

様々な商品が生み出される“発酵長寿県”長野。
健康長寿へ…、生産者らの挑戦は続く。

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