夕陽に輝く“黄金の絨毯” 晩秋のすすきに癒されに行こう!

カテゴリ:国内

  • 人気スポットになるまでに生まれた自然保護の意識
  • 夕陽で黄金に輝く!すすきの絨毯
  • 美しい景観を後世にも

神奈川県・箱根町にある仙石原。
秋になると、すすきの草原一面に黄金の穂が揺れる美しい風景は、神奈川県の景勝50選にふさわしい人気スポット。それが、ここ「仙石原のススキ草原」だ。

観光地化される中で、自然を大切にする動き

この美しい風景、実は“自然保護”の意識によるものだ。
紀元前、火山噴火で流れ込んだ土石流によって形成された仙石原。江戸時代初期までは、「千石原村」という地名だった。
その頃は、樹木もない広大な原野が広がり、開拓したら千石もの穀物が獲れるだろうという願いから名付けられたという。

箱根町観光課によると、
江戸時代までは、すすきが萱葺き屋根の材料として出荷されていたが、昭和30年代ごろからは、その役目を終え放置されてきた。
その後、戦後のリゾート開発に伴って観光地化が進められるなかで、景観を守ろうと草原の保護が始まったという。

ドローンで空から…夕陽と風で黄金色に輝く"ススキの絨毯" 

一日のなかでも、時間帯によって違う表情をみせる「ススキ草原」。

今回、ドローンも使って撮影を行った。
日の入りの1時間前からドローンを飛ばしてみると、朝とは打って変わって太陽が逆光となり、黄金色の"すすきの絨毯"が出現した。すすきの穂が立体感を生み、風が吹くと波打つ幻想的な草原を見下ろすには、日の入り1時間前がおすすめだ。
ドローンで撮影した場所は、一般には立ち入れないが、遊歩道から坂道を途中まで登ったあたりが、草原全体が見渡せるベストポジションだ。

野焼きで蘇る!美しい景観を後世にも…

取材をした11月中旬。一本道の遊歩道は、大勢の観光客で賑わっていた。
この"すすきの回廊"は、人の背丈よりも高いすすきの大きさが伝わる場所でもある。
遊歩道を途中まで進むと、山々と草原のコラボレーションも楽しめる。

この美しい風景を守るため、平成元年から、毎年3月に大規模な野焼きが行われている。
他の木々が生えてくるのを防ぐことが出来るからだ。
箱根町観光課によると、野焼きは気象条件など不確定要素が多いため、観光イベントとして成り立たず、忸怩たる思いをしているという。

【撮影後記】
今回、ドローン撮影を担当しました。一面に広がるすすきの穂が風に揺れ、黄金の絨毯のようにみえる風景が人気の観光スポットになっています。ドローンで空から見ると、すすきの草原が広大な傾斜に広がり、平面にみえてしまうので、いかに立体的にみえるように撮影するかを心がけました。
                                        
 (取材撮影部 VE担当 大島健嗣)

時間が経つにつれて、草原は違った景色をみせてくれます。おすすめの時間帯は、日の入り時刻の1時間ほど前からです。撮影した11月11日では15時30分頃でした。山陰に陽が落ちる直前、天気がよい日は、昼間以上にすすきが黄金に染まっていきます。11月下旬までは、この景色が楽しめそうです。
                                     
(取材撮影部 カメラマン 市川敏史)

【仙石原へのアクセス】
 
  車:【小田原方面より】国道1号線を箱根湯本より宮ノ下へ。宮ノ下交差点から国道138号線で仙石原方面へ。仙石原交差点を左折、元箱根方面へ   【御殿場方面より】東名御殿場ICより国道138号線へ。仙石原交差点を右折し道なりに進む。
 電車:箱根湯本駅から箱根登山バスで約27分 「仙石高原」バス停下車すぐ。

【お問い合わせ先】
 箱根町企画観光部観光課    TEL 0460-85-7410
 箱根町立郷土資料館      TEL 0460-85-7601

(執筆:取材撮影部 カメラマン 市川敏史)

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