“脱プラスチック”でH&Mも紙製袋に!環境に優しい「代替素材」に商機

  • H&Mがショッピングバッグをプラスチック製から紙製に
  • 紙バッグを20円と有料化し海洋ごみに取り組む団体に寄付
  • プラスチックに代わる新素材開発で日本が世界をリードへ

プラスチックバッグを廃止し紙製バッグを有料化

H&Mは11月13日、国内の全ての店舗で12月5日から現行のプラスチック製のショッピングバッグを紙製のバッグに変更すると発表した。

H&Mジャパンのルーカス・セイファート代表取締役社長は、
わたしたちは、レジ袋の消費量を減らさなくてはいけない。この取り組みを通して、2020年までにショッピングバッグの消費を日本のH&Mで50%削減したい」などと語った。

H&Mジャパン ルーカス・セイファート代表取締役社長

世界的なファッション企業として環境問題に貢献していきたいとしているH&M。

新たな紙製のバッグは1枚あたり20円と有料化し、紙バッグの売り上げはコストを除いた全てを海洋ごみの問題などに取り組む団体に寄付するとしている。

プラスチック製品による深刻な海洋汚染が問題となる中、広がる脱プラスチックの動き

プラスチックごみ

紙袋なのに特殊加工でキムチの匂いも完全ブロック

飲食店や小売業界など、さまざまな取り組みが進む中、プラスチックに代わる新たな素材の開発が進んでいる。

特殊な加工を施した紙袋に、匂いの強いキムチを入れて封をすると、紙の匂いはするが、キムチの匂いは全くしない。
製紙メーカー大手の日本製紙が開発した、「シールドプラス」と呼ばれるこの素材は、紙にある特殊な塗工加工をすることで紙なのに水分、空気、においが漏れるのを防ぐことができるという

「シールドプラス」を使用した袋

従来の紙製品のようにリサイクルも可能。すでに実用化されているシリアル食品の容器やスナック菓子の袋、将来的にはコンビニなどで使われるサラダやお弁当の容器としての利用も見込んでいる

開発中のサラダ容器

また、別の技術を応用して、ペットボトルの代わりになる飲料の容器も開発している。

ペットボトルの代わりになる飲料容器

日本製紙 産業用紙部・畠田眞紀さんは、
製紙メーカーとして、再生可能な原料から作ったパッケージをもう1回リサイクルできるように、昨今、脱プラの流れが急速に強まってきている。紙製のものを広めていくことで、追い風になってるかなと思います」などと話す。

昔ながらの紙バッグの活用から、次世代素材の開発まで。

環境負荷を減らすための脱プラスチックの動きは、今後もさらに加速するとみられる

「循環型経済」で日本が世界をリードへ

経営コンサルタントの松江 英夫氏は、
ペーパーレスの流れで、印刷市場は飽和状態。脱プラスチックの中で新しい紙の使い方の市場ができるというのは、製紙メーカーにとって大きなチャンス」と指摘。

今後の“脱プラ”の流れについては、「経済界では『循環型経済』(サーキュラー・エコノミー)の議論が盛んになっている。原材料から製造し、使用、リサイクルすることによって、新たな原材料を使わなくて済む、環境にとって優しい仕組み。循環させることで環境負荷を減らして経済の持続性を高めていく。
新素材の開発もそうだが、長持ちする良いものを作るとか、環境に優しい素材を作るというのは日本企業が非常に得意とするところなので、さらに加速させて日本が循環型経済で世界を引っ張れるようにリーダーシップを発揮してほしい」と話す。

(「プライムニュース α」11月13日放送分)

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