安倍首相最大の敵は“眠気”!? 予算委中の“超朝型生活”

【リアル首相動静】

カテゴリ:国内

  • 補正予算が成立したが、予算委の間、安倍首相は“超朝型生活”
  • 委員会出席のため午前7時過ぎに官邸へ 夜も日程が…
  • 週末は人間ドックで体のチェック、ゴルフで心のリフレッシュ

“超朝型生活”を経て・・・補正予算が成立

11月7日、2018年度の補正予算が参議院本会議において全会一致で可決・成立しました。11月1日に衆議院予算委員会で本格審議に入り1週間での成立ということで、安倍首相にとっては日程的には順調な審議だったといえますが、この予算委員会の間は、連日の“超朝型生活”を強いられる苦労がありました。

首相の生活は、国会開会中と閉会中で一変します。国会閉会中は、首相は基本的には官邸で公務をこなします。しかし、国会が始まれば、本会議や委員会に出席するため、頻繁に国会議事堂に出入りすることになります。

そして、もっとも大変なのは、予算を中心に国政の重要課題全般が審議される予算委員会に出席する日です。

参院予算委で答弁する安倍首相(11月7日)

今回の災害復興費用などを盛り込んだ補正予算案の審議は、11月1日、2日に衆議院の予算委員会、5日と7日に参議院の予算委員会で、いずれも朝9時から夕方まで行われました。

そのため安倍首相が朝、官邸に入るのも国会閉会時とは段違いに早く、1日に安倍首相が官邸入りしたのは、なんと朝7時すぎでした!

首相官邸に入る安倍首相(11月1日午前7時15分)

早朝から何を?首相より早起きなのは…

これは、基本的に午前9時から開催される予算委員会に備え、事前に質問に目を通し、答弁の準備をしたり、重要な数字を確認したりする、“勉強会”を行うためです。特に野党からは、質問のテーマは事前に伝えられるものの、詳しい質問内容の通告はないため、様々な想定問答を頭に入れる必要があるのです。

翌2日も同じく朝7時すぎに官邸に入った安倍首相。“超朝型生活”のため、さすがに眠そうな表情が見て取れました。記者団から、「おはようございます」と声をかけるのが恒例ですが、安倍首相からの返答も眠そうな声でした。

首相官邸に入る安倍首相(11月2日午前7時12分)

そして、その安倍首相よりもさらに早く出勤するのが、首相秘書官たちです。秘書官は、基本的に首相より早く官邸に来なければならないので、安倍首相が朝7時すぎに官邸に入る場合、朝6時ごろに自宅を出て、答弁原稿の準備などにあたることもあります。かつては、予算委員会の日には、夜明け前に官邸に入り準備にとりかかる秘書官もいたそうです。

ちなみに、私たち総理番の記者は、その秘書官たちの取材、いわゆる「朝回り」を行うことが多いため、もっと早く自宅を出て秘書官宅に駆けつけ、秘書官の出勤を待ち構えます。眠気と戦う安倍首相、そしてそれより早く官邸に来る秘書官、そんな秘書官をさらに早く取材する総理番記者。それぞれに眠気との戦いが続く予算委員会となるのです。

長い一日は終わらない・・・連日の夜日程

このように予算委員会に備え早朝から執務に追われる安倍首相。その分、夜は早く帰って家でのんびり・・・というわけにもいかないのが首相という立場です。この予算委員会中も、夜は連日、政界関係者が首相公邸に訪れ、夕食を共にしました。

11月5日は公明党の幹部、6日は自民・公明の参院国対メンバー、7日は副大臣らが相次いで訪れました。これは、補正予算の成立、そしてその後の国会運営には、答弁にも立つ副大臣はもちろん、与党とりわけ連立相手の公明党の協力が欠かせないためです。ある意味、予算のスムーズな成立に向けて「おもてなし」をしたとも見ることのできる夜日程です。

首相公邸を出る安倍首相(11月6日)

週末も大忙し!?外遊前の休日は・・・

11月10日、無事に補正予算も成立して迎えた週末の土曜日。やっとの休日に安倍首相も家でゆっくりと・・・とはいかず、朝から向かった先は、都内の病院でした。

もしや寝不足の代償で体調に異変が・・・などということは杞憂で、実はこれ、人間ドックの受診のためでした。政府関係者によりますと、「定期的なもので、健康上の理由ではない」とのことです。日々、激務が続くため、健康管理は欠かせないのです。

さらに翌11日こそゆっくり過ごすかと思いきや、安倍首相は朝から行動します。向かった先は、神奈川県内のゴルフ場でした。

ここは、ちょうど3週間前にも訪れたゴルフ場で、プレーを共にするのは、前回と同じ自身の秘書官らという、もっとも気の許せる“身内”でした。プレー中に記者団から調子を問われた安倍首相は、「きのうの人間ドックの結果もよくて、きょうも調子よくやってますよ」と笑顔で答えました。

ゴルフをする安倍首相(11月11日 神奈川・茅ヶ崎市)

シンガポールやパプアニューギニアへの外遊が控える中、休養よりも体のチェックと心のリフレッシュに時間を費やした安倍首相。外国人労働者の受け入れを拡大する法案などを抱える臨時国会をどう乗り切るか注目です。

(フジテレビ政治部 総理番記者 梅田雄一郎)

取材部の他の記事