乾燥地帯なのになぜ?世界遺産ぺトラ遺跡周辺で大規模な土石流発生

カテゴリ:ワールド

  • 日本人観光客を含む約3700人の無事を確認
  • ぺトラ遺跡は世界遺産に登録された人気の観光地
  • ヨルダンでは大雨による洪水が相次ぎ、死者も出ている

中東・ヨルダンのぺトラ遺跡周辺で、現地時間9日に大規模な土石流が発生した。

世界遺産でもあるぺトラ遺跡周辺には、当時日本からのツアー客など47人を含む約3700人がいたが全員の無事が確認された。

「いろいろな言語が飛び交い、余計パニック」

ぺトラ遺跡は、紀元前に作られた古代都市で、1985年に世界遺産に登録。

映画『インディジョーンズ/最後の聖戦』に登場すると、世界的に注目された。

個人旅行でぺトラ遺跡を訪れ、土石流に遭遇した40代男性のブログには、当日の天気予報は晴れのち曇りで、「乾燥地帯だし雨が降ってもきっと少しで傘もいらないだろう」と判断し、午前9時頃に観光をスタートしたと書かれている。

遺跡巡りの途中に昼食をとっていると、小雨が降り始めるも強くなってきたため、ロバやラクダにまじり洞窟で雨宿りをしていたが、雨が弱まったため歩みを進めた。

その時には、シークと呼ばれる狭い岩間の道には小川のように水が流れていたという。

だが、一気に水かさが増して激流となり、ブログの男性をはじめ、残された人たちは土石流に呑まれないようにとっさに、岩のくぼみに上がったという。

勢いを増した濁流の中に、巨大な岩や簡易トイレ、大量のタイヤが流されていった。

同じように土石流に遭遇した女性は「どのくらいの洪水が来るかわからないので、みんな必死に走っていて。いろいろな言語が飛び交って、何を言っているのかわからないのもあって余計パニックになった」と話している。

ペトラ遺跡の地形も影響?

砂漠などの乾燥地帯なのに、なぜ土石流は発生したのか。

中東事情に詳しい保坂修司さんは「雨季は基本的に10月以降で、月平均で100ミリ程度だが、1か所で集中して降ると土石流や洪水になるケースがしばしば見られます」と指摘。

また、「ぺトラ遺跡に行くには細い道や溪谷、断崖絶壁を歩くが、そこがまさに最も水が通りやすい道になっています。ぺトラ遺跡は岩場なので、水が逃れる場所がありません。砂漠で乾燥している場所とはいえ、冬には雨が降るということを意識する必要があります」と注意を促した。

ヨルダンでは、ぺトラ遺跡の土石流だけではなく、大雨による洪水が各地で相次ぎ、10人が死亡しているという。

年末年始で海外へ行く人たちは、現地の気候や天気のチェックを心掛けてほしい。

(「めざましテレビ」11月12日放送分より)

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