【パラアスリートの言魂】視覚障がい者柔道 半谷静香

カテゴリ:芸能スポーツ

  • 視覚障がい者柔道で2大会連続でパラリンピックに出場する半谷選手
  • コーチとぶつかりあいながらも、武者修行などで強くなる
  • 半谷選手が“言葉”を大切にする理由とは?

2020年東京パラリンピックでメダル獲得が期待される「視覚障がい者柔道」48キロ級の半谷静香選手。
パラリンピックは12年ロンドン、16年リオに2大会連続で出場し、いずれも入賞。リオの代表は一度落選したが、練習を怠らず代表強化合宿にも参加。追加招集で出場した。

小心者が出会ったコーチ

半谷選手は生まれつき弱視だったが、兄の影響で中学生の時から柔道を始め、大学生の時に視覚障がい者柔道に出会った。しかしパラリンピックにまで出場した自らのことを「小心者」だと言う。

「人前に立つとか見られるとか注目されることが苦手で、環境が変わることとかで、やっぱり萎縮しちゃったりとか…」

そんな半谷選手を支えているのが16年のリオパラリンピック後、17年4月から指導する仲元歩美コーチだ。
「何かきっかけがあれば変われる」と、ザンビアへ9日間の武者修行に連れて行った。訪れたことがない異国の地での経験は、半谷選手を成長させた。

「誰も自分のこと知らないと思ったら、何か吹っ切れた」
周囲を気にしない強い精神力を手にするため、今も奮闘中だ。

“言葉”を磨く半谷選手

「半谷はとても良く喋ります。結構思ったことをズバッと言ってくれて、ああいう風にガッとぶつかってくる選手ってそんなにいなかったなと思って、『うわ』って思うことはありますね(笑)」と笑いながら語る仲元コーチ。

「目が悪いが故に、言葉を使って考えを共有することが大事ということがあったり…」

そう考える半谷選手は「話さないと伝わらない」と、見えないからこそ“言葉”で語り合うことが大切だと考えている。

さらにその“言葉”を磨くために、感じたことを言葉にして、ブログや柔道ノートに書き溜めているという。
「ブログは表現の練習と考えています。自分がいっぱい言葉を発信してみんなに見てもらうのもいいかなと考えました」

「あとちょっと」を理解して強くなる

“言葉”を大切にする理由はなんなのかー。

「視覚障害なんで、みんなが当たり前だと思っていることがわからなかったり、投げられた時に実際あれはどうなっていたんですかみたいなことを聞いたり、手の動きはどうなっているのかとか、あとちょっとがどれくらいなのかわからない」

「あとちょっと」の違いを語り合うことで、強くなる。

「コーチと話し合う時間が増えたことで、自信を持って良いんだなっていう風に思えるようになりました」

“言葉”を磨くことで、小心者だった自分を自信家に変える。
そして、本番は2年後の2020東京だ。

「仲元コーチをはじめ、ザンビアの人たちなど、これまで助けてくれた全ての人にメダルを見せに行く」

半谷選手はそう心に決めている。

半谷静香(ハンガイ・シズカ)

1988年7月23日生まれ 30歳 福島県出身 エイベックス所属。
先天性視覚障がい。兄の影響で中学生の時から柔道を始め、大学生の時に視覚障がい者柔道に出会う。
パラリンピックは2012年ロンドンで7位、2016年リオで5位に入賞。
2017年ワールドカップ(ウズベキスタン)で自身初となる銅メダル。2018年ワールドカップ(トルコ)では2大会連続となる銅メダルを獲得。

(PARA☆DO!:毎週水曜夜10時54分放送
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