知見に価値・・・スポットコンサルの可能性

カテゴリ:ワールド

  • 7万人以上の登録者数を誇る “スポットコンサル”
  • 経験を積んだビジネスパーソンの “知見をつなげる” プラットフォーム
  • “つながらないものをつなげる” ビジネスチャンス

「よくありがちなのは100のプランニングをする。見た目はすごいきれいだし、すごいとなりがちだが、じゃあ自分の組織でそれを実行できるのかというとまた違うじゃないですか」

男性のアドバイスに、熱心に耳を傾ける女性たち。
事務機器大手・リコーが立ち上げる、新規事業のプロジェクトメンバー。そしてこの男性は・・?

「自分たちはすごくいいものを作っていると思っても、競合を見ていないケース、結構あるんですよ」
この男性は社外から招かれたアドバイザー。

リコーにとって未知なる分野の新規事業を立ち上げるため、その分野で何社も経験のある、精通した人に話を聞いているのである。

この時、リコーが利用したのが、ビザスクというスポットコンサルのサービスだ。
依頼すると、登録しているアドバイザーの中から適した人材をマッチングし、ほしい情報に早く正確にたどりつくことができる。

「深堀りすべき次の情報を絞り込むことにあまり時間をかけたくないので、スピードアップを図れるところが助かっている」とリコー社員は語る。

アドバイザーへの報酬は対面の場合1時間あたり平均1万5000円。
アドバイザーの分野は、製造業から教育・医療など多岐にわたり、登録者数は7万人に上っている。

「いろんな企業の役員をやってきましたけど、もうちょっとこうやれば業績上がるのに、効率上がるのにというのを感じているので、たくさんの企業に関わりたい」とアドバイザーは話す。

2012年に設立したビザスクは、今年2月、ベンチャー大賞で経済産業大臣賞を受賞。

実はこのビジネスを創めたきっかけは、端羽(はしば)社長がECサイトを立ち上げようと経験者に話を聞いたことだった。

「一時間にわたって滔々とダメ出しされたんです。でもそれがすごく説得力があって、あ、私この一時間にお金払えるわと。人の経験自体もそうですし経験から得られたいろいろな意見だったり、そこからの学びだったりって価値があるもので、でも何かにつながらないとその価値って発揮されないので」

ある程度の年月を重ねたビジネスパーソンの「知見」には価値があることに気付いた。
そこで、この知見を必要とする人につなげるプラットフォームを構築したのである。

これまでにもコニカミノルタがビザスクを通じて臭気判定士や調香師に話を聞き、体臭チェッカーを開発するなど、モノづくりの現場にも新た流れが・・

世界中の知見をつなぎ、アイフォーンのようなイノベーションを・・・そこに役立つプラットフォームにしたいと端羽社長は語る。 
「つながらないものをつなげるビジネスチャンスってとても大きいんですよね。しかも片方はその価値にすら気づいてないようなアドバイザーさんの知見なので、掘れば掘るほど非常に金鉱のようなものだと思っていますし、大きなビジネスチャンスがあると思っています」

コンサルティングファームも経営しているコメンテーターの小泉耕二さんは
「企業はやることの幅が広がるにしたがい、テクノロジーや法律など知らなければならないことが増えてくる。こういったことは組織の中に全てのリソースがいるわけではないので、多くの知見者に聞けるというのはありがたいサービスだ。ただ、そもそも答えが分からないから聞いていると言うこともあり、アドバイスに対して正しいかどうか、セカンドオピニオンや裏取りが大事になってくる」との見方を示した。

(「プライムニュース α」10月26日放送分)

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