“ホスト界の帝王”愛田武氏が死去 伝説の男の波瀾万丈な人生

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  • 2000年代にホストブームをけん引
  • 反社会的勢力との関係を断つことにも尽力
  • 引退を機に次々と不幸に見舞われることに…

ホストクラブ「愛」の創業者で“ホスト界の帝王”と呼ばれた愛田武氏が、25日に都内の病院で亡くなった。78歳だった。

愛田さんは、ホストブームの仕掛け人となった強烈なキャラクターが注目されバラエティ番組でも活躍した。
“伝説の男”の波乱万丈な人生に迫る。

店内の装飾は愛田さんの手作りも

愛田さんがホストクラブ「愛」を創業したのは1971年。

ヒゲとメガネをトレードマークに、次々と店舗を増やすと拠点を新宿・歌舞伎町に移転。豪華絢爛な“夜の城”として、日本一の歓楽街・歌舞伎町の名所となった。

その店内に広がるのは、至る所がまばゆい、きらびやかな世界。

「クラブ愛」本店の野口左近専務は、店内にある金色に輝くライオンの置物を指し、「このライオンはもともと緑でした。だけど(愛田さんが)金が好きだから金に塗っちゃう。業者じゃなくて本人がやっていた」と明かした。

店内の装飾を自ら手作りしていたという愛田さん。

一方で、ホストクラブのイメージをクリーンにすべく、反社会的勢力との関係を断つことにも尽力。

野口専務は「暴力団にみかじめ料を求められたが断固拒否して、自ら腹を切って『これが俺の答えだ!』と身をもって、命をかけて守ってくれた」と話した。

ホストブームをけん引、カリスマホストも輩出

こうした努力により2000年代にはホストブームをけん引。

城咲仁さんなどのカリスマホストも輩出した。

元カリスマホストの城咲さんは「あんなに肝が据わっている人はいない。ちょっとトラブルがあったり、因縁をつけられても、パジャマで来てロールスロイスで乗り付けて、頭を下げて。大胆かつ24時間、店のことを考えているような人」と振り返った。

また、当時は沢田亜矢子さんとの離婚裁判に敗れたばかりの、ゴージャス松野さんが働いていた。

松野さんは当時を振り返り、「愛田社長がもしよかったらお店で働かないかと。それで面接に行って話を聞きに行ったのが最初。『ちょっと飯を食いに行こう』と食事に行くとお金を払うのが10万単位。常にポケットに裸で100万くらいは持ち歩いている方だった」と話した。

独特なキャラクターが注目を浴び、バラエティー番組でも引っ張りだこだったが、引退を機に次々と不幸に見舞われることに。

引退後は次々と不幸が…

3度の脳梗塞を患い、2014年に社長を引退すると次々と不幸が。

一族の間で覇権争いが勃発し、子どもが次々と自殺。

また、軽い認知症のような症状も見られ、介護施設での生活を余儀なくされた。

今年7月、愛田さんの誕生日には今も愛田さんを慕う20人以上の幹部が駆けつけた。

「会長、乾杯!」と掛け声の後、愛田社長は紙コップを持つが、持ち上げるのが精いっぱいの様子だった。

そしてこの約3カ月後、愛田社長は波乱万丈の生涯に幕を下ろした。

(「めざましテレビ」10月26日放送分より)

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