由緒あるお寺なのに超ポップなサイトが話題… 京都・知恩院に“攻める理由”を聞いた

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  • 総本山知恩院が11月2日から1カ月間、「秋のライトアップ」 を開催
  • この特設ページが、お寺らしくないポップなつくりで話題
  • 「#ナムい」タグをつけて投稿すると何かが起きるかも!?

浄土宗の総本山であり、正式名称は華頂山知恩教院大谷寺。800年以上の由緒ある寺院・総本山知恩院の「秋のライトアップ2018」(11月2日~12月2日開催)を紹介する特設ページや企画のポップさが注目を集めている。

トップページの画像は、インスタにありそうな笑顔でみんながジャンプしている写真。しかし、「お坊さんに会いに行こう!」と書いてあるように、その楽しそうにジャンプしている人物が知恩院のお坊さんなのだ。

秋のライトアップを紹介する特設ページ(画像提供:総本山知恩院)

一転してPR動画ではカッコイイお坊さんの姿も。木魚のビートが鳴り響く中、こだまする念仏の声。荘厳な夜の三門からスモークを浴びながら、5人のお坊さんが現れる…。
編集も短めのカットでつなぐポップな仕上がり。静かに説法をするという、真面目なイメージのお坊さんが、なぜこんなことに?

さらに、このライトアップに合わせて開催するイベントも一風変わっている。11月2日から4日までは「おてつぎフェス2018」と題し、メンバー全員が知恩院の僧侶のバンド「ぽくぽくすまいる」や、浄土系アイドル「てら*ぱるむす」がステージでパフォーマンスを披露する。

5日からは「聞いてみよう!お坊さんのはなし」と題し、「おぼうさんが『愛』について考えてみた」などのテーマでお坊さんの話を聞くことができるのだ。

最近は、これまでのイメージとは違うお寺や神社の取り組みが、ネット上で話題になることが多くなった気がするが、今回、お寺の催しをこんなポップな感じにしたのはなぜなのか? 総本山知恩院の広報担当者に話を聞いた。

「若い世代の方々がお参りするきっかけ」にと企画

――このような若い方にも親しみやすい特設ページやPR 動画を作ったのは初めて?

平成28年(2016)の秋のライトアップポスターに、初めてお坊さんを載せました。PR動画を制作し始めたのは、昨年の秋のライトアップからです。

――なぜ由緒あるお寺がこのような告知や色々な催しを企画したの?

そもそもの始まりは、より多くの方へ仏教とご縁を結んでもらいたいという素直な思いからでした。親しみやすいお坊さんが前に出ることによって、お寺へ行ってみたいという気持ちを持ってもらいたい、若い世代の方々がお参りするきっかけとなって欲しいという思いから企画しています。

――このような企画はお坊さん自身が企画している?

主に知恩院の僧侶が企画し、制作会社・個人デザイナー・知り合いなどにも協力していただいています。


2年ぶりに楼上へ上がることができる国宝の三門(写真提供:総本山知恩院)

――ライトアップで知恩院に参拝された方にはどのようなことを感じていただきたい?

実際にライトアップに来ていただいた時に一番立ち寄っていただきたいのは「聞いてみよう!お坊さんのはなし」です。来ていただき、お話を聞き、宗教的体験を体感し感動を持ち帰ってもらいたいという思いでいっぱいです。

そして、自身の家庭の宗教・お付き合いのあるお寺などに気付いていただくきっかけ作りのお手伝いをしたいと思っています。

「#ナムい」タグをつけて投稿すると何かが起きるかも!?

今年もライトアップされる友禅苑(写真提供:総本山知恩院)

――今年のライトアップイベントの注目ポイントを教えてください。

注目ポイントはたくさんあります!  例えば、11月5日からライトアップ期間終了まで、毎日お坊さんに会える企画「聞いてみよう!お坊さんのはなし」を宝佛殿で開催します。お堂でお坊さんのお話に耳を傾けていただき、一緒に木魚を打ちながら「南無阿弥陀仏」とお念仏をお称えするという、プチお寺体験のようなものです。

さらに、秋のライトアップで撮影した写真に「#ナムい」「#知恩院」タグをつけて投稿すると、なにかが起きるかもしれません。ライトアップ期間が終了するまで、目が離せないイベントが続きます。詳しくは特設ページをご覧ください。

(画像提供:総本山知恩院)

このようなポップな特設ページやイベントを企画したのは、若い世代へのPRだった。ポップなだけじゃないありがたいお話も聞けるということなので、少しでも興味があったら訪れて見るといいかも?