チョコ食べて新鮮な色が長持ち!? 「チョコブリ」を開発した愛媛県に味や香りを聞いた

カテゴリ:国内

  • 愛媛県が「みかんブリ」に続き、新たに「チョコブリ」を開発
  • チョコの効果で5日経っても新鮮な色を保つ
  • 担当者「人間が食べるような甘いチョコをあげています」

みかんの成分をエサに混ぜた「みかんブリ」を養殖している愛媛県が、新たに「チョコブリ」を発表した。
その名の通り「チョコレート」をエサに混ぜてブリを養殖しているという。

チョコをブリに食べさせる理由は、新鮮な色合いを保つため。
通常のブリは活け絞めにしてから2日ほどで、血合いや肉が酸化作用によって褐色に変色してしまう。
一方、抗酸化作用のあるポリフェノールを含むチョコを与えたブリは、5日経過しても新鮮な赤色を保つという。

出典:愛媛県

2012年に愛媛県の企業が商標登録した「みかんブリ」も同じ効果を持っているが、「チョコブリ」はそれをしのぐ。
みかんブリが、血合筋の色彩値の生食の基準である0.8以下を保っていたのは、活け締めしてから4日目までなのに対し、チョコブリはすべての日付でみかんブリより優れた数値を出していて、5日目まで保てている。

出典:愛媛県

みかんブリといえば、柑橘系のさわやかな香りがするとして回転寿司チェーンで大ヒットしたが、今度のチョコブリもやはりチョコの香りがするのだろうか?
そもそもなぜチョコをブリに食べさせようと思いついたのか?担当者に聞いてみた。

「甘いチョコをあげています」

――チョコブリ開発のきっかけは?

開発を始めたのは昨年の10月です。

当時、愛媛県の水産研究センターでは、日持ちする刺身を生産するため、抗酸化作用のある物質を探索していました。
一方、愛媛県には生産者や中小事業者の営業活動を後押しする「営業本部」という部署があり、そこと付き合いのあるチョコレートメーカーに、チョコの機能性と魚のコラボレーションを提案していました。
こうした経緯から、メーカーにチョコのサンプルをいただいて水産研究センターで効果の検証を始めたのです。


――チョコは人間が食べるようなチョコなのか?

人間が食べるようなチョコでやっていました。

――甘いチョコをそのままエサに混ぜるのか?

そうです。

――ミルクチョコか?ビターチョコか?イチゴチョコか?

(笑)ちょっと分からないんですが、普通のチョコだと聞いています。


――ず~っとチョコで育てるのか?

チョコは、出荷する20日前からエサに10%混ぜると聞いています。

――チョコ入りエサをもらったブリの反応は?

果物の皮を与えた場合は、ちょっと苦味があるため嫌がることがあるんですが、チョコだと特にそういうことはありませんでした。

――ブリは甘い物が好きなのか?

果物の皮のような苦味の成分がないから、嫌がらなかったのではないでしょうか。
甘味が欲しいというわけではないと思います。

気になる味は?香りは?

――チョコブリは、チョコの香りはしないのか?

厳密に突き詰めて調べたわけではありませんが、チョコレートの風味がするということはありません。
普通のブリの味だとご理解ください。

みかんブリの場合は、変色を防ぐ方法を調べるため、柑橘の皮をエサに入れていたところ、肉に香りが付くことに気が付きました。
そこで、香りをもっと効率的につけるために柑橘のオイルをエサに入れ、真鯛にも香りをつけることに成功しました。
今回は香りは付かないので抗酸化作用だけに焦点を絞っています。


――チョコの甘さもないのか?

ないです。

――いつから一般家庭で食べられるようになるのか?

サンプルとしての出荷は早くて12月。本格的な出荷は、それより先になると思います。

現在検討しているのは、普通のブリと比べてコストがかかることです。
チョコレートそのものではなく、安価なチョコの成分を使って、より安く仕上げることはできないかを調べています。


この効果は他の魚にも応用が期待できるとして、現在特許出願中だという。
今のところチョコ味は全くしないようだが、何がはやるか分からない今、もしかしたら来年のバレンタインのヒット商品になるかもしれない?