「突然」の消費税質問と「突如」のゴルフ 安倍首相の胸中は?

【リアル首相動静】

カテゴリ:国内

  • 消費税増税を表明した安倍首相 突然の記者団の問いかけに…
  • 政府専用機でヨーロッパから帰国後、すぐ隣の新政府専用機へ
  • 秘書官とゴルフ 記者団に「太陽を浴びて時差も調整して万全です」

外遊出発前の突然の問いかけに・・・

10月16日、この日ヨーロッパに出発する安倍首相は、首相官邸で、記者団からのいわゆるぶら下がり取材に応じました。これ自体は、外遊の目的を尋ねる、外国出発前の恒例のもので、事前に首相サイドと調整されたものです。

そして、予定されていた外遊に関する質問に答えた安倍首相が官邸を出ようとしたその時、記者団から、首相サイドに事前通告していない来年10月の消費税の増税への対策に関する質問がぶつけられました。

すると、安倍首相は記者団の方へと引き返し、「まさに対策に万全を期すためにきのう閣議決定を行いました。先に3%引き上げた際の経験を生かしていきたい、こう考えています」と答え、足早に官邸を出ていきました。

消費税引き上げについて記者団に答える安倍首相(10月16日)

実は、この記者団からの予告なしの質問には、ある伏線がありました。

安倍首相は前日15日の閣議で、消費税率を予定通り来年10月に10%に引き上げることと、引き上げた際の消費の落ち込みを防ぐ対策の策定を表明したのですが、記者やカメラの前で安倍首相自らが説明する機会はありませんでした。消費税率引き上げという国民に受けのよくないことを、あえて大きく発信する必要はないという判断もあったのかもしれません。

消費税に関する安倍首相の生の声を聞きたい総理番記者団は当日、ぶら下がり取材を要請していたのですが、首相サイドの答えは「NO」でした。そのため翌日の外遊出発前のぶら下がりで、消費税についての質問も決行となったのです。

安倍首相はその質問を背中で聞くと、苦笑いにも見える笑顔を浮かべながらカメラの前に戻り、答えました。過去2度にわたり消費税率引き上げを延期し、今も延期説が消えない中で、今回は対策をしっかりした上で必ず引き上げるという意志を示したのかもしれません。

外遊の質問に答えた後、記者団の前から立ち去った安倍首相だが…
消費税の質問をすると、笑顔を浮かべ戻ってきた

新政府専用機を視察も気になる内部は・・・

10月20日、ヨーロッパ訪問を終えた安倍首相は羽田空港に降り立ちました。普段ならそのまま帰りの車に乗り込むのですが、この日は飛行機を降りると、そのまま隣に止まった別の飛行機へと入っていきました。

実はその飛行機は、新たに完成した政府専用機でした。来年4月の運用開始を前に、初めて羽田空港に姿を見せたこの新政府専用機に安倍首相はさっそく乗り込み、内部を視察しました。

政府専用機でヨーロッパ訪問から帰国した安倍首相は…
すぐ隣の新政府専用機に乗り込んだ

気になるその新・政府専用機の内部ですが・・・残念ながら今回は報道陣には公開されませんでした。これまでのボーイング747=いわゆるジャンボ機から、スリムなボーイング777に変更された政府専用機ですが、その内部はいったいどうなっているのでしょうか、公開が待たれます。

新政府専用機

突如の息抜き!?帰国直後に久々ゴルフ

ヨーロッパから帰ってきた翌21日、安倍首相は秘書官とゴルフを楽しみました。実はこの、ゴルフ、首相周辺にとっても突然の出来事だったとようで、首相のぎりぎりでの決断だったとみられます。

ゴルフを楽しむ安倍首相(10月21日 神奈川・茅ヶ崎市)

そしてこのゴルフは私たち総理番記者にとっても寝耳に水でした。多忙な安倍首相といえども、地方出張や外交日程などがなければ土日は基本的に休みとなりますが、総理番の記者は、首相と政治家や有名人らの接触がないかと、週末の予定を事前に取材し、何かあれば動けるように準備しいています。

ところが、今回ゴルフを楽しんだ相手は、身内である自身の秘書官たちです。しかも外遊から帰国後に急きょゴルフをやることが決まったということで、安倍首相がゴルフ場に到着した時までゴルフをやることがわかりませんでした。

安倍首相は、急きょゴルフ場に集まった総理番の記者から、臨時国会や25日からの中国訪問への意気込みを問われ「太陽を浴びて時差も調整して万全です」と笑顔で応じました。

ゴルフ場で記者団の質問に答える安倍首相

国内外に気の抜けない日々を前に、息抜きの時間が欲しかったとみられる安倍首相。山積する課題にどう取り組んでいくのか注目されます。

(フジテレビ政治部 総理番 梅田雄一郎)

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