片山さつき大臣に“疑惑”…政治家の“口利き”とは一体何なのか?

  • 片山大臣に“口利き”疑惑…そもそも口利きは何すること?
  • 「ロッキード事件」など過去にも度々“口利き”浮上
  • 『あっせん利得処罰法』が今後の焦点に…

政治家の“口利き”とは具体的に何すること?

片山さつき大臣が国税庁に口利きする見返りに、100万円を受け取ったという“口利き疑惑。

この“口利き”とは一体何なのか?

口利きを辞書で調べると「談判・仲裁などのうまい人」「とりなし」と説明され、『とりなし』を調べると「間にたってその場をうまくとりはからうこと」とある。

片山大臣の“口利き疑惑”については、18日発売の週刊文春が、2015年、会社経営者が青色申告の取り消し回避をめぐり、片山氏側に口利きを依頼したと報じた。
これに対し、片山大臣は18日の会見で、国税当局への口利きや100万円の受け取り疑惑を全面否定している。

では、政治家の口利きとは具体的に何をすることなのか。

取材班に対し、江渡聡徳元防衛大臣は、「地元との調整役になってあげるというのは、すごく大事なことじゃないですか。それはあくまでも自治体からいろんな要望があって、あるいは各団体から要望・陳情があるわけですから」と話した。

政治家が有権者の陳情、すなわち要望を聞き、政策に反映させることは、政治家の重要な仕事でもある。

“口利き”はたびたび政界を揺るがすキーワードに…

一方で、この“口利き”。たびたび政界を揺るがすキーワードとなってきた。

1976年に発覚した「ロッキード事件」。
逮捕された田中角栄元総理が、航空機売り込みを図るロッキード社の依頼に応じ、口利きをしていた疑惑が浮上。

そして2002年、鈴木宗男氏をめぐる疑惑が発覚。
林野庁に対し、自らを支援する林業会社の処分を緩和するよう口利きし、その見返りに500万円のわいろを受け取ったとして逮捕された。
2010年には実刑が確定。議員資格を失った。

最近で言えば2年前、当時経済再生担当大臣だった甘利明氏に、道路新設をめぐる口利き疑惑が浮上。
金銭の授受や収支報告書への不記載などが明らかになったが「十分な証拠がない」とされ、甘利氏と元秘書2人は、不起訴処分となった。

『あっせん利得処罰法』が今後の焦点に…

そして今回、またしても起きた“口利き”疑惑。

片山氏側に100万円を支払ったとされる会社経営者は、19日、コメントを発表。
そこでは「片山氏に口利きの相談に伺った」「私設秘書から要求された100万円を振り込んだのは事実」としているが、今後の問題点について、元衆議院議員でもある若狭勝弁護士は…

若狭弁護士:
100万円を片山さつきさん側に渡したのではないかといわれてるわけですから、『あっせん利得処罰法』が今、問題になってくるわけです。

『あっせん利得処罰法違反』。これは、政治家などが公務員らへの口利きの見返りに、金銭などの報酬を得ることを禁じている法律。

今回の場合、国会議員である片山大臣が100万円を受け取り、公務員である国税幹部に働きかけをしたとなれば問題となる。

しかし、この法律で立件するには、もう1つ、条件があると若狭氏は指摘する。

若狭弁護士:
国会議員の権限をちらつかせなければいけない。例えば片山さつきさんが「私の言うことわかっているわよね。これ聞いてくれないと国会の委員会でいろんなこと質問せざるを得ませんよ」と、影響力をちらつかせながら、国税庁に対して電話をする。

そのため、刑事告発され捜査が行われた場合でも立件には高い壁があるのだ。

若狭弁護士:
すごい力がある人であればあるほど、国会議員の権限をちらつかせる必要もなく役所にうんと言わせやすい。そうすると逆にあっせん利得処罰法の適用には遠のいていく。


(「プライムニュース イブニング」10月19日放送分より)

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