残業時間減少↓&売り上げアップ↑…スマホを駆使した「働き方改革」【岡山発】

カテゴリ:国内

  • 「働き方改革」で残業時間大幅カット実現…売り上げアップも
  • 「テレワーク」活用で効率化・生産性向上へ
  • 1ヵ月に1回しか出社しない人も…39歳社長の狙いは?

「働き方改革」で“変貌”…ある企業の挑戦

従業員の残業時間大幅カットを実現。求人募集すると応募が3倍に急上昇。さらに売り上げもアップ。
「働き方改革」を実施し、そんな“変貌”を遂げた企業が岡山市にあるという。

一体どんな働き方改革なのか。

オフィス機器販売会社『WORK SMILE LABO』(岡山市)

オフィス機器販売会社『WORK SMILE LABO』では、朝、社員が出社すると…、まず抽選。
この抽選できょう働く席が決まるという。

抽選でその日に働く席が決まる

広報チーム・瀬尾直樹リーダーは「違う部署の人と近くの席に座ることでコミュニケーションが生まれる」とそのメリットを強調する。

文房具も事務所の棚の一角にまとめて貼り付けて、全員で共有することで、自然と整理・整頓が進むという。
さらにFAXも電子化され、用紙は出てこない。パソコン上で、FAXの送受信を行うことで効率化を図る。

また「17時30分退社宣言」と書かれたカードが、パソコンに取り付けられている。
社員の残業を減らすための工夫で、中には家で仕事をする「在宅勤務」のカードもあるという。

効率化・生産性向上のキーは「テレワーク」

中堅社員:
テレワーク活用で早く帰る風土ができた。生産性をあげて早く帰れるようになったのが大きな違い。

この会社が今最も力を入れているのは、情報通信技術を活用し、自宅や車の中など会社の外で働くテレワーク
当初は子育て中の女性社員が対象だったという。

石井聖博社長(39):
子供がインフルエンザにかかると1週間休まなくてはいけない。1人が一週間も休むと大変。本人も気まずい。周りもいいかげんにしてほしいなと内心ある。家で仕事ができれば問題解決できると思って始めたのがきっかけ。

石井聖博社長(39)

1年後には営業担当も含め全社員にテレワークを拡大。
日報や報告書を社外で入力することで、毎日会社に帰る必要がなくなり、出勤や退社の移動時間を節約できるという。
また仕事の打ち合わせも会社支給のスマホを使って行うほか、労務管理もスマホを使ってクラウド上で一括管理。
スマホの位置情報で実際にどこで働いていたかチェックできるという。
ある社員の1ヵ月の予定表には、会社の外で勤務するテレワークの時間を表す緑がほとんどの場合も。

ある社員の1ヵ月の予定表

テレワークで残業時間4割減少も売り上げアップ

広報チーム・瀬尾直樹リーダー:
1ヵ月に1回しか出社しない人もいます。お子様がいる方は(台風)警報でテレワークします。

テレワークの制度を導入してから2年で、残業時間は41.3%減り、売り上げは104.8%に向上という結果が出たという。

さらに…

石井社長:
(テレワーク)前と比べると3倍に中途採用の応募が増加した。

創業から105年目の2016年に初の新卒採用を開始この2年で10人の新卒が仲間に加わり、現在社員はパートを含め32人と一気に若返った。
また同じ成果であれば労働時間が短い人を評価する制度も導入。

テレワークをきっかけに新しい働き方に伴うオフィス機器を販売。
10年間で売り上げを10倍にし、関連会社を立ち上げて、10人の経営者を出すことを目標に掲げている。

入社2年目社員:
目標は最年少で社長になること。弊社は10年ビジョンで10人の経営者を作るという目標があるので、そのうちの1人になりたい。

大手民間調査会社によると、全国の企業のうち人手不足関連の倒産が6ヵ月連続で増加。
去年の5割増しとなっており、中小企業にとって人材確保が大きな課題となっている。

石井社長:
やってみると逆に生産性が上がり、取り組みをオープンにすることで採用力向上につながったり、テレワークが経営課題の解決になる事例がでてきた。これからの中小企業にとって大事なことになる。

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