発達障害の人を“海で暮らす人間”に例えたイラストが分かりやすいと共感

カテゴリ:テクノロジー

  • 海の中で人は、酸素ボンベ(サポート)なしでは生活することもできない 
  • 酸素ボンベをつけた人に対する、あまりに無理解な“魚の言葉”が心を傷つける
  • 投稿者「現実世界で少数、SNS上での心ない言動は日常茶飯事」

生まれつき脳の発達が通常と違っているために、幼児のうちから症状が現れ、成長するにつれ、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがある発達障害。

しかし、その特性を本人や家族・周囲の人がよく理解し、その人にあったやり方で日常的な暮らしや学校や職場での過ごし方を工夫することが出来れば、持っている本来の力がしっかり生かされるようになる。

そういった発達障害への認識や支援について、例え話で描かれた4コマのイラストが分かりやすいとTwitterで話題になっている。

発達障害を“海で暮らす人間”に例える



その4コマのイラストをみてみると、1コマ目は「例え話です。」という言葉から始まり、「ある海で暮らす人間がいました。人間は、短い時間なら海にもぐれますが、長い時間は無理でした。」と続く。


発達障害を抱える人が、“海で暮らす人間”という設定で、もちろん、海の中で人は呼吸することができないため、イラストでは海の中で苦しそうな人間が描かれている。

「人魚が人間に酸素ボンベをつけてくれました」

海の中で苦しそうにしていると、どこからかやってきた人魚が、人間にそっと酸素ボンベをつけてくれた。酸素ボンベをつけた人間は、海の中で呼吸ができるようになり、落ち着いた様子だ。


「少し不便ではありますが、人間は海の仲間と幸せな時間を過ごせるようになりました。」

ボンベに入っている酸素は無限ではない・装着していると喋りづらい・重さがある、など酸素ボンベは便利だが、万能ではないことも事実。それでも、あるのとないのとでは雲泥の差だ。
酸素ボンベがあることで、海の仲間と幸せな時間を過ごせるようになった。

しかし…

「エラ呼吸してって何度言えばできるの?いつになったらできるの?」
「酸素ボンベなんてエコヒイキ!みんながんばってるのに。しつけされないで甘やかされたんでしょ?」
「クジラさんだって肺呼吸なのに長時間もぐられてますけどー?努力が足りないだけ」
「海から出て行った方が幸せなんじゃない?」

海の仲間も優しい人魚や魚だけではなく、中には心ない言葉をぶつける魚類も。そんなあまりに無理解な言葉が人間の心を傷つけるというメッセージで4コマのイラストは終わる。

このイラストから気づかされることが多いが、Twitter上では共感した人のコメントが投稿されていた。

・「見て見て!この人間は、酸素ボンベを付けて頑張ってるよ!」と言いふらされる方が、もっと嫌です
・とてもわかりやすいです。わかろうとしない人には、たぶんこれでもわからないのでしょうね


このイラストを手掛けたのは、自身も発達障害の4歳の子どもを持つ、イラストレーターの子育て模索中さん(@kumokun8)。
発達障害の子どもを抱える親は、決してしつけ不足、育て方の問題ではないのに、そうした偏見・誤解に苦しむことが未だ多いというが、親の立場として情報を発信しているという。
今回のイラストについて詳しい話を聞いてみた。

「SNSでの心ない言動は日常茶飯事」

ーーこのイラストを描こうと思った理由は?

発達症(発達障がい)は、努力や根性やしつけではどうしようもないことがあり、持って生まれた特性であることをそのまま説明しても、理解してもらえず言い訳と捉えられることがあるので、海に住む人間に例えたら理解してもらえるのではないかと思いました。


ーー今までに、嬉しかったサポートは?

1年前からサポートを受けるため、発達支援センターに通っているのですが、親としてできる発達支援やコミュニケーションのコツなど、たくさん教えてもらえたことです。特に最初の頃は何をしたら、子供にとって良いのか悪いのか分からない状態だったので、嬉しかったです。


ーーコミュニケーションのコツとは?

息子は3歳になるまで、会話のキャッチボールがほぼ無かったのですが、見て理解するのが得意ということが分かったので、絵カードでコミュニケーションをとるようになり、お互い何を伝えようとしているのか、よく分かるようになりました。


ーーイラストの4コマ目のような、心ない言動をされたことは?

現実の世界では少数ですがあります。SNS経由では日常茶飯事です。



Twitter上で発達障害の子供がいることを明らかにしているため、日常的に心ないコメントを寄せられることがあるという子育て模索中さんだが、今回のイラストの反響については、「発達症の理解が広がっていれば嬉しいです。」と答えてくれた。

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