伊調馨選手が約2年ぶりの実戦復帰V 今後立ちはだかる難敵はメダリスト?

カテゴリ:国内

  • レスリング・伊調馨選手が2年ぶりの復帰戦で優勝
  • 伊調選手「喜びを感じながらやれた」 東京五輪への出場は?
  • 全日本選抜で吉田沙保里選手とぶつかる可能性も?

2年ぶりのレスリングは「喜び」

14日、レスリングの全日本女子オープン選手権が行われ、女子個人種目で史上初のオリンピック4連覇という偉業を達成した伊調馨選手(34)が、57キロ級で約2年ぶりの復帰戦に臨み、優勝を果たした。
オリンピック4連覇の貫禄を見せつけた伊調選手。試合後の会見では、レスリングに対する現在の思いを語った。

【復帰について】
伊調選手「(復帰できたことは)自分にとっては幸せというか、また喜びを感じながらやれた部分もありますし、その分たくさんの方に応援してもらっているというのも感じられたので、(中略)その期待に応えて頑張りたいと思います」


【引退も考えた?】
伊調選手「たくさんの人にご迷惑というかご心配をかけた部分もかなり大きいと思いますし、自分がレスリングをすることで自分勝手なんじゃないかとかわがままなんじゃないかとか自分の中でも思いましたし。そこはすごく葛藤したところ、苦しかった部分でもありますね。(中略) 苦しいやりたい苦しいやりたい…っていう繰り返しだったのかなと思います」

【東京五輪出場について】
伊調選手「年齢も年齢ですし、東京五輪を目指すというのは簡単には言えないというか。それ相応の覚悟がないと、生半可な気持ちでは目指せないものが五輪なので…東京で5連覇したいという気持ちは心の底から作らないといけないものだと思うので、自分自身も含め回りの方々と相談しながら絶対崩れない気持ちを作ってから、その発言をしたいと思います」
 

レスリングができることを“幸せ”“喜び”と表現した伊調選手。東京オリンピック出場について問われると、これまでよりも明確な思いを語っていた。
「直撃LIVEグッディ!」では、スポーツライターの小林信也さんが伊調選手の復帰戦について解説した。

オリンピック“5連覇”…立ちはだかるのは“最強のライバル”たち?

安藤優子:
約2年のブランク後の快挙ということで、率直にすごいなと思います。一時OLになられて、でも“やっぱりレスリングが好きなんだ”ということに目覚めた。その結果の快挙ですから見事だなと思いますね。ただ、ちょっとお痩せになったような印象を受けたんですが、小林さんどうですか?

小林信也氏(スポーツライター):
特に足が細い印象で、私もそれはすごく感じました。オリンピックの時は気迫の塊みたいでしたからね。

安藤:
一回り小さく見えたんですけど、筋肉はついてるんですね!

小林氏:
レスリングを離れるとふつうは太ってしまう人が多いです。しかし、競技から離れていても選手という思いがどこかにあったから、摂生されていたのかなという気はしますね。

広瀬修一フィールドキャスター:
そして、再始動を果たした伊調選手なんですが東京五輪出場、そして5連覇に向けては大きな壁がいくつもあるんですね。まず大切な全日本選手権なんですが、昨日の優勝で出場権は獲得しましたが、ここで最強のライバルともしかして対戦することになるかもしれないということなんですが、小林信也さん、東京五輪女子の中量級の階級は53㎏、57㎏、62㎏になるんですがリオ五輪63㎏級で金メダルを取った川井選手が実は同じ57㎏級で出場濃厚ということなんですね。

小林氏:
もともとリオ五輪の時、川井梨紗子さんはかつての58㎏で日本代表の座を伊調さんと争いたかったんですよ。ところが当時の栄強化本部長が、誰が金メダルを取れるかということで階級を調整したんです。伊調さんに上げろと言えないので川井さんに1つ上げないかと…(川井さんは)金メダルを取った直後、本当はやはり自分の階級は58㎏(今度は57㎏)で、次はそこでやるんだと。

安藤:
川井さんとしては、ちゃんと戦って出場権を正々堂々と得たいって思いがあるわけですね。

小林氏:
そうですね。ずっと憧れの人だったし、目標でもあった。ですからいよいよこのチャンスが来たかという。

広瀬:
さらに、小林さんによりますと、全日本選手権のその先全日本選抜でとてつもない戦いがあるかもしれないと!
これは誰かというと…吉田沙保里選手ということなんですね。吉田選手はリオでは53 ㎏級で銀メダルだったんですが、ただアテネ、北京、ロンドンでは55㎏級で優勝していた。そして伊調選手の復帰に触発されて東京五輪を目指す可能性もあると…つまり、もしかすると吉田選手も57㎏級で出場するかもしれないと?

全員:
それはすごいね。豪華豪華!
 
安藤:
それだけ女子のレスリングって本当にレベルが高いっていうことですね。

小林氏:
この三つ巴はあくまでも可能性ですけれども、確かにそれだけレベルが高いんですよ。

伊調選手の東京五輪出場については…

広瀬:
伊調選手は、東京五輪出場については、“覚悟”という言葉を使っていますね。オリンピックについての言葉、小林さんはどう感じましたか?

小林氏:
これまでの4連覇はレスリングにプラスして、精神力というか根性で勝つみたいなところがあったけど、5つ目は根性ではなくレスリングで勝ちたい、(技術面を)極めたいという気持ちだと思うんです。きのうの大会でもレスリングのテクニックをかなり追及していて、それがこれから伊調さんがやりたいことなのかなと感じました。

安藤:
精神論だけではなく、合理的な、技術的な裏付けで勝ちたいということですね。


離れたことで、改めてレスリングへの思いを強くした伊調選手。今後の活躍が注目される。


(「直撃LIVE グッディ!」10月15日放送分より)

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