“貴乃花”の政界転身説に世論冷淡? “ポスト安倍”は進次郎&石破が断トツのワンツー

FNN世論調査

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  • “全員野球”改造効果薄く内閣支持率下落 
  • ポスト安倍は進次郎氏と石破氏が断トツのワンツー 
  •  元貴乃花親方の政界転身説 半数以上が「応援せず」

全員野球アピールも内閣支持率は微減

第4次安倍改造内閣発足(10月2日)

FNNは10月13、14日の両日、全国の18歳以上の男女1000人を対象に電話世論調査(RDD方式)を実施した。

10月2日に内閣改造が行われた安倍内閣の支持率は先月の前回調査より2ポイント下がり47.3パーセント。不支持率は0.5ポイント上がり、42.3パーセントだった。

さらに、内閣改造自体についての評価などを問うと、次の回答となった。

Q 安倍首相が行った内閣改造と党役員の人事を評価するか
    評価する  24.9% 評価しない 58.6%

Q 第4次安倍改造内閣に期待するか
    期待する  44.1% 期待しない 51.9%

安倍首相は、改造内閣を「全員野球内閣」と名付け、総裁選の論功行賞での入閣だと指摘される地方行政や地方議会出身の7人の閣僚を「現場セブン」と名付けるなど、イメージアップに努めているが、国民の評価はいまひとつだ。

新閣僚への薄い期待 それでもトップはあの人

改造内閣の中で、もっとも活躍を期待する閣僚を聞いたところ、次の結果となった。

河野太郎外相     7.4%
片山さつき地方創生相 5.6%
麻生太郎財務相    4.6%
菅義偉官房長官    4.5%
山下貴司法相     2.4%
柴山昌彦文科相    1.1%
世耕弘成経産相      1.1%
岩屋毅防衛相       1.0%
その他の閣僚についてはそれぞれ1%未満
期待する閣僚はいない 38.4%
わからない         31.0%

この通り、もっとも期待されている河野外相でも7.4%にとどまった。新閣僚では、知名度があり唯一の女性閣僚である片山さつき地方創生相が5.6%で2位につけたものの、全般的に期待は薄く、内閣においても「安倍1強」であることが鮮明になっている。それだけに新閣僚たちの今後の手腕が問われる。

河野太郎外相、片山さつき地方創生相


号砲?ポスト安倍レース 進次郎氏と石破氏が断トツ

一方、自民党総裁選挙で安倍首相が3選したが、現行の自民党の規定では安倍首相のこれ以上の再選は認められず、今後ポスト安倍をめぐる争いが、本格的に動き出すとみられている。
そこで「安倍首相のあとの総理大臣は誰が相応しいか」聞いたところ、次のようになった。

小泉進次郎氏 30.3%
石破茂氏   27.6%
岸田文雄氏  7.3%
河野太郎氏  5.0%
枝野幸男氏  3.8%
菅義偉氏   2.7%
野田聖子氏  2.4%
加藤勝信氏  1.3%
茂木敏充氏  0.3%
玉木雄一郎氏 0.3%
その他の議員 10.8%

圧倒的に小泉進次郎氏と石破元幹事長の2人が支持を集め、ポスト安倍レースを国民からの人気面ではリードしていることがわかる。ちなみに自民党支持層に限ってみても、野党議員を除いた順番は変わらない。

小泉進次郎氏、石破茂氏

今回の総裁選への出馬が取りざたされながら、見送りもしくは断念となった岸田氏、河野氏、野田氏は、まだまだポスト安倍の有力候補とまでは見られていないということになる。

また野党では、枝野氏が3.8%で全体の5位につけているものの、立憲民主党の支持層に限っても、石破氏、小泉氏に遅れをとる結果となっている。先日「ポスト安倍は私だ」と宣言した枝野氏だが、立憲支持層を含めその主張にリアリティを持たせるには、まだハードルは高そうだ。

立憲民主党・枝野代表


憲法改正には「前向きだけど急がなくてもいい」世論の実態

自衛隊観閲式でも憲法改正に意欲を示した安倍首相(10月14日)

一方、安倍首相が強い意欲を示している憲法改正については、複雑な結果が出ている。

Q 現行憲法は今の時代にあっていると思うか 
     思う32.8% 思わない55.3%

Q 憲法改正に賛成か反対か
     賛成52.3% 反対38.2%

Q 憲法に自衛隊の存在を明記することについて、戦力を持たないことを定めた9条2項を維持した上で、自衛隊の根拠規定を追加する案に賛成か反対か
    賛成50.2% 反対36.3%

このように、半数以上の人が、現行憲法は今の時代に合っているとは思わず、憲法改正には賛成で、9条2項を維持した上で自衛隊の存在を明記する改正に賛成している。

そして、この「9条2項維持・自衛隊の存在明記」は、取りも直さず安倍首相が提示している改正案なのだが、安倍首相が描く改正スケジュールについては、次のように反対が上回るのだ。

Q 安倍首相は自民党の憲法改正案を秋の臨時国会に提出できるよう目指す意向を示してる。この意向に賛成か反対か
    賛成42.9% 反対48.3%

また、今後安倍改造内閣が最も優先して取り組むべき課題を聞いたところ、社会保障が30.0%でトップ、経済対策、子育て・少子化対策と続き、憲法改正は3.0%にとどまった。

憲法改正自体には前向きなものの、それほど急いで行う必要性を感じていない現在の国民世論に、政治がどう向き合っていくのか、そして世論が変わっていくのかどうか、今後の注目だ。

普天間基地の移設代替案の難しさ

政府が普天間基地の移設を進める名護市辺野古

また、沖縄県の米軍普天間基地の移設に関し、政府が名護市辺野古への移設を唯一の解決策としているのに対し、新たに就任した玉城デニー知事がこの方針に反対していることを踏まえて聞いたところ、次のような結果となった。

Q 普天間基地を辺野古に移設する以外に有効な代替案を見つけることはできると思うか
    思う40.8% 思わない48.2%

Q 自衛隊の規模や朝鮮半島、中国の海洋進出などの情勢を鑑みたときに、沖縄県に米軍基地は必要だと思うか
     思う64.5% 思わない28.5%

辺野古移設に否定的だった今回の沖縄県知事選の結果に対し、日本全体の世論は、他の代替案について半数以上が期待せず、米軍の沖縄駐留も6割超が必要と答えるという中で、政府と玉城知事が折り合う点を見つけるのは、なかなか難しそうだ。

玉城デニー 沖縄県知事


元貴乃花親方の政界転身説には冷淡? それとも集票力を証明?

元貴乃花親方

そして、相撲協会との軋轢から角界を離れ、先日自民党の馳浩元文科相と会談したことで、「すわ、政界転身か」と世間をざわつかせた元貴乃花親方についても聞いた。

Q 元貴乃花親方が来年の参院選に立候補するとしたら応援したいと思うか
     思う22.5% 思わない68.5%

Q  元貴乃花親方が政治の世界から日本相撲協会を改革することに期待するか
      期待する36.8% 期待しない57.7%

このように、元貴乃花親方の「参院選への立候補」、「政治の世界からの相撲協会改革」について、いずれも期待しない声が、期待を大きく上回った。元貴乃花親方が政界転身に意欲を示したわけではないが、現時点で国民の多くは、冷淡に見ていることがわかる。

一方で、見方を変えれば、参院選に出馬すれば応援したい人が2割以上、政界からの相撲改革に期待する人が全体の3分の1超いるのも事実ではある。この数字は、各党にとっては、参院選の全国比例で、それなりの集票を期待できる数字ととることもできるのだ。

参院選に向けて、各党が目玉候補の擁立を模索する中、元貴乃花親方への一定の注目は続いていく可能性がある。

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