“冬眠人脈”を掘り起こす 「名刺のプロ」が語る人脈活用の極意

  • 「Sansan」が名刺をスキャン、データ化し、社内で共有するサービスを開発
  • 「冬眠人脈」の損失は1企業あたり120億円
  • 「人脈を活かせる人、活かせない人」の差はコミュニケーションの取り方

人脈を組織として可視化

たくさんもらったものの、なかなか次につながらない名刺。
こうした眠っている名刺を活用しようというのが、俳優・松重豊さんのCMでおなじみの「Sansan」だ。

「Sansan」のCM

社内にあるのに活用できていない、いわゆる冬眠人脈を掘り起こすためのサービスで、その生みの親、「Sansan」の富岡圭取締役に椿原慶子キャスターが名刺の活用術について聞いた。

「Sansan」の富岡圭取締役

名刺をデータ化し社内で共有

ビジネスパーソンがやり取りする名刺を社内で共有し、資産に変えるというサービス。
その日もらった名刺をスキャンすると、いつ、誰がもらった名刺であるかなどをデータ化し、社内で共有され、スマホやパソコンなどで見ることができるようになる。

追加の情報を書き込むことも可能で、出身校や資格、趣味、嗜好、ゴルフのスコアや「お酒が苦手」などコミュニケーションに役立つ情報が満載だ。

データ化された名刺

「冬眠人脈」の損失は1企業あたり120億円

社内に眠り、有効活用されない「冬眠人脈」の損失は、1企業あたり120億円ともいわれている。

富岡さんは、「ビジネスパーソンは、平均すると1,300枚ぐらい名刺を交換しているといわれている。その人にとって大切な人脈はどれですかといったら、その10%もないと思う」と話す。

名刺交換した90%以上は、自分にとっては重要じゃないけど同僚にとっては大事だったというケースがあると思う。そういった人脈をきちんと組織として可視化していくことで、ビジネスは加速していくんじゃないかなと。日本の経済にとっても大きな意味があるんじゃないかと」

「人脈の可視化」こそが、ビジネスを加速させる鍵だと語る富岡さん。
さらに、デジタル化することで、スキャンする時にもう一度見返したり、『こういうタイミングで連絡してみよう』などと考えるきっかけになるメリットもあるという。

「人脈をうまく活かせる人、活かせない人」

一方、ビジネスパーソンなら誰もが悩む、“人脈活用”の極意。

椿原キャスターが、「人脈をうまく活かせる人、活かせない人の違い」について聞くと、富岡さんは、「人脈は『人との脈』。脈は、脈打ってないと意味がない。また、ビジネスにおけるコミュニケーションは『コンテキスト』というものが大事かなと思う。コンテキストというのは、日本語でいうと文脈だとか背景ということかなと思うが、相手がどんな人で、どんなことに興味があって、うちの会社で誰が今までどんな会話をしたのか、そういったものをきちんと把握して、相手が求めるコミュニケーションがどんなものなんだろうと想像しながらコミュニケーションを取っていくことができるかどうか。そこが大事かなと思っています」としている。

NewsPicks最高コンテンツ責任者の佐々木紀彦氏は、「SNSが広がっていくと名刺は消えると思っていたが、名刺は一枚でいろいろな情報が入っているので、お互いを知るには良い武器で意外と無くならないんだなと最近思っている。法人の営業の場合は、名刺を共有すると便利ということがあるが、今後は個人としても副業することが増えてくると思うので、自分の会社を離れてもどう人脈をつないでいくかという面で大事になってくると思う」と話す。

(「プライムニュース α」10月11日放送分より)

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