その時オリの中で何が?…ホワイトタイガーに噛まれ飼育員死亡

  • 飼育担当者と動物が一緒の空間に入らないのが原則
  • 猛獣エリア担当だった古庄さんはオリの清掃をしていた
  • 宇都宮動物園でも、ホワイトタイガーと接する時は“オリ越し”を徹底

「40歳という若く優秀な職員だった」

ホワイトタイガーに噛まれ亡くなった古庄晃さん

8日、平川動物公園の閉園間際に、飼育員の古庄晃さん(40)が、ホワイトタイガーに噛まれ亡くなるという、痛ましい事故が起きた。
平川動物公園は9日午前に会見を開いて、当時の詳しい状況を明らかにした。

石堂昭憲園長:
40歳という非常に若い、しかも優秀な職員でしたので、こういうことで1人の職員をなくすということは、大変残念なことですね。子供たちに動物の話をする時に、明るく大きな声で分かりやすく説明してくれる人なので、今後大いに期待をしてた職員の1人であります。

石堂昭憲園長

石堂園長によると、原則的には飼育担当者と動物が一緒の空間(展示スペース)に入らないが、今回はそれが一緒になってしまったということ。
一体、何があったのだろうか。

ホワイトタイガーのオリを清掃

平川動物公園で2011年以来、子供たちを楽しませてきたホワイトタイガー。
ところが3連休最終日だった8日に、事故は起きた。

閉園後の午後5時過ぎ、飼育員の古庄さんがホワイトタイガーの展示スペースの中で、首から血を流し、倒れていた。他の職員が駆け付けると、中にはホワイトタイガーもいたため、麻酔銃で眠らせた後に古庄さんを救出。その後、病院へ搬送されたが、2時間後に死亡が確認された。

平川動物公園の猛獣エリア

猛獣類の飼育を担当していた古庄さん。事故の起きた時間、古庄さんは猛獣エリアを順路に沿って清掃し、オリを施錠。残すはホワイトタイガーだけとなっていた。
平川動物公園では原則として、猛獣のオリの清掃などを行う際には、猛獣を他の部屋に移動させた後に行っていた。

しかし、バックヤードに移されているはずだったホワイトタイガーは、古庄さんが倒れていた展示スペースで発見された。

動物公園関係者によると、清掃はその日の最後の作業で、最後に残っていたのがトラ舎のリク(ホワイトタイガー)がいたところだという。展示スペース内には、リクが隠れそうな場所はないため、何が原因かは、まったく分からないとしか答えようがないという。

ホワイトタイガーは基本的に臆病

これまでにも全国の動物園では、客や飼育員がライオンやトラに襲われるなど、痛ましい事故が後を絶たない。
愛らしい姿を見せる一方で、猛獣であることを忘れてはいけないホワイトタイガーは、どのような動物なのだろうか。

2頭のホワイトタイガーを飼育する、宇都宮動物園の飼育員に話を聞いてみた。 

宇都宮動物園飼育員:
ビビり(臆病)な子が多いですね。おっとりしているのがオス、メスの方がちょっと気が強いです。背中を見せると追いかけたくなっちゃうのかなと思います。

宇都宮動物園のホワイトタイガー

宇都宮動物園では、飼育の際、気を付けていることがあるという。
それが、“ホワイトタイガーと接する際は、絶対にオリ越しで飼育する”ということ。

現場となった平川動物公園では、9日午後4時ごろ、警察が実況見分を行い、事故当時の状況を詳しく調べている

(「プライムニュース イブニング」10月9日放送分より)

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