未来のデジタルトラック大集合

  • ドイツでトラックやバスなどの世界最大級「ハノーバーモーターショー」開催 
  • 物流の効率化を実現する“無人トラック”が登場。コントロールセンターの指示でモノを運搬
  • “自動運転トラック”の普及で、運搬料は鉄道運賃のようになる

ドイツで行われた、トラックやバスなど商用車の見本市としては世界最大級の「ハノーバーモーターショー」。 
50か国から2500社を超える企業が参加した。 

「ハノーバーモーターショー」

日本からは、ふそうが100%電気で動く初めての大型トラックのコンセプトモデルを発表。
一度の充電で350キロの走行距離を実現した“次世代電気トラック”は、ドアミラーなどのでっぱりがなくモニターで周囲の状況を確認する。

ふそうの“次世代電気トラック”

スマホで起動するトラック

一方、世界に目を向けると、私たちの生活に欠かせないアイテムと連動する、最先端トラックがあった。
 
鍵の代わりにダッシュボードにスマホをさすと、トラックが“起動”。 
スマホを通じ、管理センターからのメッセージや配送先までの効率的なルートなどが表示される。

さらにフロントガラスの右側には「WARNING」の文字が表示され、自転車が通るサインが確認できる。 
物流の遅延につながる事故を避ける為、トラックの死角をなくし、危機を察知するレーダーも完備されている。

ドライバー不足の救世主に…

Eコマースの爆発的な進歩で、2040年までに50%の増加が見込まれている世界の貨物輸送市場。
 
物流の重要度が増す一方、アメリカでは5万人近いドライバーがすでに不足。
今後10年でその数は3倍に膨れるとも指摘されている。
 
そんな人手不足の救世主として期待されている“究極のトラック”もお披露目された。

ボルボトラック「Vera」

ボルボが開発した次世代の輸送システム。

今回のショーで初めて公開された“無人トラック” は、自動運転システムで貨物部分と接続。 
ドライバーなしで、コントロールセンターの指示の下、 工場から倉庫、そして港など、 決められたルートでモノを運搬する。

自動運転システムで貨物部分と接続

コンセプトカーのように見えるが、既に実際の稼働に向けて準備中で、詳細は明らかにしていないものの、顧客とシステム構築に動いているという。

ボルボトラック「Vera」のミカエル・カリッソン開発責任者は、「この完成形を見せられることは素晴らしいし、どのようなソリューションがあるのか皆さんが考え始めたことはとても満足できることだ」と話す。

ごつごつとしたフォルムで男心をくすぐってきたトラック。
今、テクノロジーがもたらす“物流のミライ”のけん引役として更なる活躍が期待されている。

“自動運転トラック”の普及で、運搬料は鉄道運賃のようになる

経営コンサルタントの森田章氏は、「自動運転はトラックのような商用車から普及する。背景にはドライバー不足もあるが、高速道路は人や障害物が無くて自動運転に向いているところがある。また、自動運転によってドライバーの人件費がかからないのと、適切なアクセルとブレーキで燃料費も下がると期待されている」と話す。

今後の想定される運用については、「一般道はドライバーがトラックを運転して、高速道路の入り口や出口で専用の“自動運転トラック”に積み替えることになると思う。そうなると東京から大阪まで1トンあたりいくらで運ぶという形になるので、限りなく鉄道の運賃のようになってくる。運営体制やインフラを誰が整備していくかの議論が求められてくる」としている。

(「プライムニュース α」10月3日放送分)

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