緊張すると新たな体臭「ストレス臭」が発生…嗅いだ人にも影響があるので注意

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  • 年齢性別は関係なし、体の様々な部位からニオイが出る
  • 「ストレス臭」は硫黄化合物系のニオイ
  • 「ストレス臭」を防ぐにはストレスを軽減するのが効果的

汗のニオイが気になる暑さは過ぎ去り、あとは、加齢臭と口臭と足の臭いとシャツの生乾き臭ぐらいに気を付ければ大丈夫…と思っているあなたに衝撃的なニュースが飛び込んできた。

10月2日、資生堂はストレスを受けたときに体から発生する「ストレス臭」の成分を特定したと発表した。
ストレス社会と言われる中、日々の生活でストレスを感じることは多いと思われるが、この「ストレス臭」は中高年の男性以外からも発生するとのことなので、年齢性別を問わず、これを読んでいる皆さんは気を付けたほうがいいかもしれない。

ニオイ成分を分析する研究員 出典:資生堂

資生堂は長年にわたり、パヒューマーによる調香だけでなく、臭気判定士による体臭の研究を行っている。
その過程で臭気判定士が「緊張状態にある人から、いつも硫黄化合物のような特徴的なニオイがする」ことに気づいた。
そこで、ストレスを与えた人が発生する皮膚ガスを採取し、ニオイの原因である成分を突き止め「STチオジメタン」と命名したという。

実は資生堂は、今では誰もが知る「加齢臭」の成分を1999年に特定。
以来、その他の企業が発見したものも含めて様々なニオイが見つかっている。

・1999年、年齢によって発生する中高年に特有の脂臭くて青臭いニオイ「加齢臭」を資生堂が特定
・2013年、30~40歳代のミドル男性における不快な脂っぽいニオイ「ミドル脂臭」をマンダムが特定
・2018年、10~20代女性に特有の甘いニオイ「SWEET臭」をロート製薬が特定
・2018年 new!「ストレス臭」を資生堂が特定

ちなみに異彩を放つ「SWEET臭」は、見た目の印象に対して良い影響を与える可能性がある「いいニオイ」だという。
一方、ストレスにさらされているおじさんたちにとっては、「加齢臭」「ミドル脂臭」に加えて「ストレス臭」も総なめする危険性がある…
そもそも、どんなニオイなのか?そして防ぐ手立てはあるのか?担当者に聞いてみた。

硫黄化合物系のニオイ

――「ストレス臭」はどんなニオイ? やはり不快なニオイなのか?

成分の構造を突き止めた結果、硫黄化合物系のものでした。
特徴的なニオイですが、不快と感じるかは人それぞれなので一概には言えません。


――「ストレス臭」は、体のどこから出ているのか?

ストレス臭は体の様々な部位から出ていると考えています。
なお今回の試験は手のひらで行いました。

――「ストレス臭」は男女や年齢によってニオイの強さが変わるなどの傾向はないのか?

年齢や性別に関係なく、様々な人に発生すると考えられます。

――ストレスが強くなるほど「ストレス臭」も強くなるのか?

緊張による心拍数が高くなった人ほどニオイが強く出る傾向にありました。


ストレス臭を嗅ぐと、「疲労」「混乱」の度合いが高まる

――「ストレス臭」の影響はニオイだけなのか?

心理学で用いられる検査を用いて「ストレス臭」を嗅ぐ前後の心理変化を確認したところ、嗅いだ後は「疲労」「混乱」の指標が高まることを確認しました。
ストレス臭を発している本人も他人も、こうなる可能性があると考えています。
当社は今後この分野の研究も進めていきます。

――普段の生活で「ストレス臭」を防ぐ方法はないのか?

当社はストレス臭に対応する技術も開発し、今後製品に応用することで解決への手助けを行います。
ストレスを軽減していくことが有効だと思いますが、その方法は今回確認していません。

――ちなみに、臭気判定士はストレス臭をたくさん嗅いで大変だったのではないか?

ストレス臭に限らずニオイを嗅ぐ場合は、インターバルなどにおいて、本人の体調への影響が無いように、また、評価基準がぶれないようにコントロールして行っているので問題ありません。


ストレス臭を嗅ぐと、本人も周りの人も疲労と混乱の度合いが高まる悪循環になってしまう可能性があるという。「ストレス臭」を防ぐにはストレスを受けないことが第一なのだろうが、それにしてもいろいろなニオイに気を付けなければならない時代になったものだ。