“日本”の中心で愛を叫ぶ…「地の利」を活かした町興し【長野発】

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  • 「日本のへそ」と呼ばれる長野県 辰野町で一風変わった“町興し”
  • 町内の名所を巡り最後に婚姻届けを役場に提出するツアー
  • しかし、婚姻届け提出までには様々な“困難”が待ち受ける。

日本の“へそ”

長野県・辰野町。風光明媚なこの町で蝶ネクタイをバッチリきめた服装でマウンテンバイクにまたがり山道を疾走するこの男性。彼の名は小口良平さん。

日本の“へそ”ともいえる「日本中心の標」の展望台の上で小口さんを待っていたのは婚約者の柴麻利子さん。2人が挑戦するのは町内の名所を自転車で巡り、最後に町役場で婚約届を提出するというユニークなツアー。行く先々でミッションにも取り組むことになっている。

結婚するのも楽じゃない

2人が取り組んだのは“大城山のてっぺんでお互いの愛を叫べ!!”というミッション。
新婦はウエディングドレスのまま、マウンテンバイクにまたがり移動。
“世界の中心”ならぬ、“日本の中心”で愛を叫んだ。

実はこの“一風変わった”婚姻届け提出ツアーを思いついたのは新婦の柴さん。
柴さんは辰野町の地域おこし協力隊員で、今年4月から町の観光振興の仕事に従事している。
沖縄の石垣島などで婚姻届けの提出ツアーが行われていることを知った柴さんは、いろいろと調べ全国どこでも婚姻届けが提出できるという仕組みであることを知る。地元の辰野町にも素敵な場所がたくさんあるのに、皆さん通り過ぎてしまうのが寂しい。この制度を活用して何とかして辰野町に立ち止まってもらえることは出来ないか?」。
そこで自らの結婚が決まった際、辰野町でも婚姻届け提出ツアー企画しようと思い立ったのだ。

職場で働く柴さん

新郎の小口良平さんは冒険家。2007年から2016年まで世界157か国、約16万キロを自転車で旅してきた。帰国後は自らの経験を伝える講演活動やサイクリングの普及活動に勤めている。

柴さんから婚姻届け提出ツアーの話を聞いたときに、「ツアーの一部に『自転車』を取り入れて欲しい」という願いが叶い、今回のような“自転車”で町の名所を巡るツアーとなった。

人生の縮図

次のミッションに向けペダルをこぐ2人。ツアーには町民も加わり道行く二人を祝福する。

2人がたどり着いたのは町のスポーツ施設。ここで二人を待っていたのは、鍵のかかった二人の結婚指輪が入った箱。

新郎の小口さんは鍵の入った封筒がある6メートル上のボルダリングの壁に挑みます。

悪戦苦闘の末、無事、指輪をゲットした2人。最後は、いよいよ町役場に向かい婚姻届の提出

婚姻届けが無事受理され晴れて二人は夫婦となった。

今回、自ら「婚姻届け提出ツアー」を企画した柴さんは、結婚した喜びと共にツアーの本格実施に向けた手応えを感じていた。

「今回の婚姻届け提出ツアーは、これから夫婦として暮らしていく上で、出逢うであろう苦楽がギュっと凝縮されていたような気がする。結婚一周年、二周年という記念日にまた辰野町を思い出し第二の故郷のように感じて帰って来てくれるとうれしい。」

婚姻届けを通じて辰野町の魅力を発信するという今回のユニークなツアー。
柴さんは「自転車以外」のプランも考えながら来年度から本格的に実施したいと話している。

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