「何のために学ぶのか?」 あなたなら、子どもにどう伝えますか?

<SDGs>山藤旅聞さん

誰かを幸せにする、笑顔にするために、学んでいく

「何のために学ぶのか?」

子どもの時に、それを考えながら授業を受けていたという人は、少ないのではないだろうか。それは今も昔も変わらない。都立武蔵高校教諭の山藤旅聞さんも、生徒たちと日々向き合いながらそれを強く感じているひとりだ。

「生徒たちは一生懸命勉強しているが、『何のために?』というところが弱い」と語る山藤先生は、その問いに対する明確な答えを持っている。

「誰かを幸せにする、笑顔にするために、学んでいく」

その信念のもと、山藤先生は2年前から課外授業に「SDGs」を取り入れている。

SDGsとは、国連で採択された「持続可能な開発目標」のことで、2030年を年限とした17の国際目標がある。

生徒たちは、その中から自分たちで取り組みたいテーマを提案し、実現に向けて先生がサポートするというもの。今は18のグループが活動を行なっている。

たとえば、生理用品が買えないために学校を休まないといけないアフリカの少女達に布ナプキンを作って送る高校2年生のチームや、環境問題などに取り組む企業のためにSDGsのロゴを取り入れた商品パッケージをデザインする附属中学3年生のチームなど、それぞれ目的意識をもってアイデアを出している。

ただ考えるだけでなく、企業に実際にアイデアを提案しに行くというのが、この課外授業の特徴的な点だ。

コンセプトやアイデアの説明、実際のデザイン案などを企画書にまとめてプレゼンをする。入念な準備がされているため、提案を受ける企業側も真剣そのものだ。

提案に参加した川野由菜さん(15)に感想をきくと、「自分からやりたいと思って、それを発言できる今の環境は幸せ」と答えが返ってきた。確かに生徒自らが「何のために学ぶのか?」を考えているようだった。

課外授業を続ける山藤先生には夢がある。

「自分たちが未来を作っていく側になるんだ。そういう子ども達を全国にたくさん育てていきたいなと思います」

山藤先生の想いを受け取る子ども達が全国に広がり、さらにその子ども達に受け継がれていく。そんな未来への大きな力になるかもしれない。

SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。2030年を年限とした17の国際目標がある。その一つに「5ジェンダー平等を実現しよう」という項目がある。

その他のSDGsのランナーはこちら
https://www.fnn.jp/programs/YMO0094

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