映画文化を守る 赤字知らずの“どこでも映画館”

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  • スクールが映画館に早変わり
  • 費用がかかる映画上映…赤字にならない仕組みとは
  • 「映画人口を増やす仕組みとして成立させたい」

ITスクールが映画館に



ここは普段IT技術を学ぶスクールとして使われている部屋だが…

もとあったスクリーンはそのままに、手作りの映画館に早変わり。

リスクのない映画上映を実現したという、「ポップコーン」というサービス。

このサービスは、権利処理がされた映画の中から好きな作品を選んでストリーミング上映できる仕組みで、スクリーンとプロジェクターがあれば、会社内でも、カフェや旅館でも、様々な場所を映画館にすることができる。

一体なぜ、このようなサービスを立ち上げたのか。

ポップコーン
大高健志代表:
「劇場というビジネスの成立が難しい状況になっているものの、映画を皆で上映して、皆で見たいという萌芽(ほうが)ができはじめている。そこにちゃんとした形で映画を届けることができたら、両方にとって正しい幸せな関係性が作れるのではないか」

赤字にならない仕組みとは

地方のミニシアターが消えゆく一方で、「自宅のテレビやパソコンではなく大きなスクリーンで映画を見たい人はいる」と踏んだ大高さん。

しかし、ネックになったのは、費用だった。

ポップコーン
大高健志代表:

「自主上映は1回上映するのに10万円~30万円を払う必要があって、いくら満員になっても赤字という前提になってしまう。やるだけ赤字になると、そもそも上映会を開けない」

そこで、観客の人数に応じて上映権利料が発生する仕組みを構築。

例えば、映画制作者への上映権利料とポップコーンへの手数料が一人当たり900円の作品の場合、チケット代を1500円にすれば、来場者が30人で1万8000円が上映者の収入となる。
(1500円 ー 900円)× 30人 = 1万8000円
(※上映権利料は作品により異なる)

小回りが利き、継続的に上映会を開ける映画館を可能にしたのだ。

この日上映されたのは、正体不明のストリートアーティストがニューヨークで一大ムーブメントを巻き起こした1カ月を追ったドキュメンタリー。

日本では2年前に公開されたものだ。

通常の劇場と違い、上映期間に制約も制限もないため、映画製作側にとっても息の長い投資回収の場につながるという。

観客も、上映者も、映画製作者も皆がプラスになる仕組み

映画を見に来た人たちはこのように語った。

「公開のときに見られなかったので来られてよかった」
「自由に立ってもいいし寝転がってもいいし。そういうのは行ったことがなかったので、新鮮だった」

観客には映画との出会いの場を。

上映者には、赤字にならない上映の仕組みを。

そして映画製作者には、上映権料を得られる仕組みを構築した「ポップコーン」。

ポップコーン 大高健志代表 :
「映画人口を増やす仕組みとして成立させたいし、皆で映画を上映して、皆で見る体験を楽しんでもらいたい」

(「プライムニュースα」9月28日放送より)

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