「お金の教育」を軽視していませんか? “お金という道具”で社会を変える

<SDGsのランナー>藤沢久美さん

  • 社会を変える参加者になるため「お金の教育」が大事。
  • 世界を視察し、貧困をなくすためにも「お金の教育」が必要と認識。
  • 「お金の教育」があまりにも少ないので、小学校で出前授業を始めている。

お金という道具を使って行動する

シンクタンク・ソフィアバンク代表の藤沢久美さん。実業家、経済評論家、キャスター、大学講師、政府各省庁の審議委員など、多くの顔を持っている。

そんな藤沢さんが、いま力を入れているのが「お金の教育」だ。

「社会人になって投資に関わってみると、お金という道具を使って行動するだけで社会を変える参加者になれるんだって思ったんですよ。これをより多くの人に知って頂きたいって思ったんです」

世界40か国以上の新興国、開発途上国を視察した藤沢さんは、貧困をなくすためにも「お金の教育」が必要だと強く感じたという。

それにもかかわらず、私たちは学校でも、家庭でも、ちゃんとしたお金の教育は受けていないことが多い。そうした現状を何とか変えたいと思った藤沢さんの尽力などで、4年前から証券業界の人達が協力して、小学校への出前授業が行われている。

東京・葛飾区の小学校で行われていた授業をのぞいてみると、子供たちがお菓子の株式会社を作り、商品を考え、株券を発行して会社を運営する方法を学んでいた。

子供たちは、まずグループで社長を決めて、商品作りを始める。まったく違う意見を短時間でまとめないといけなかったり、決められた時間内に作業を終えられなくて“残業”したり…。そうして、働く楽しさと苦労を疑似体験していた。

特に盛り上がっていたのが、株券購入の時間。自分の出資金を好きな会社の株券に使うことができ、売る側は「おいしいよ!」「クジもついてるよ!」などと必死に製品やサービスをアピールしていた。

この授業を通し、子供たちは「良い商品を作れば、より多くの人が会社を応援する。そして、会社はさらに新しい挑戦をして、世の中の人に喜ばれる」という社会の基本構造を学んでいるようだった。

藤沢さんはこう語る。

「一人一人がキチンと稼ぐことができて、やりたいことやれたって実感できる。そんな社会作りができるような教育をしていけたらいいなと思います」

「お金の教育」が広がることで、真の「参加型社会」が実現する。藤沢さんは、あるべき社会のために走り続ける。

SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。2030年を年限とした17の国際目標がある。その一つに「4質の高い教育をみんなに」という項目がある。

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