女性にだけ「働け」と言っても無理。女性活躍が進まない根本的な問題

<SDGsのランナー>白河桃子さん

  • 女性活躍には「女性に働け」というだけでは無理。
  • 「男性も含めて共働きしやすくなっている会社」が少ない。
  • 会社の垣根を越えた取り組みが始まっている。

女性にだけ『働け』『頑張れ』と言っても無理

少子化ジャーナリストで相模女子大学客員教授・白河桃子さん。

「婚活」「妊活」など、時代を象徴するキーワードの生みの親で、「女性活躍」や「働き方改革」のオピニオンリーダーの一人として、政府機関の委員も務めている。

女性のライフキャリアについて取材や発信を進めてきた白河さんが、常々感じていることがある。

「結局のところ、環境が変らないと、女性にだけ『働け、働け』とか『頑張れ、頑張れ』と言っても無理なんです。限界がある」

白河さんは、これから社会人になる学生に向けて、インターンシッププログラムなどで発信を続けている。

「結婚・出産しても働き続けられるか不安」という学生たちが集まった講座では、「女性がずっと働くにはどんな企業を選んだらいいのか?」「どんな夫婦関係が理想なのか?」といった学生の疑問に、ひとつひとつ丁寧に答えていた。

「『女性に優しい制度』はどこの会社にも入っていますけど、『男性も含めて共働きしやすくなっている会社』はなかなかないんです」

現実社会をありのままに伝える白河さんの言葉に学生たちは真剣な表情で耳を傾け、メモを取っていた。

発信する先はもちろん学生だけではない。証券業界の中で女性活躍を推進している職員とともに「会社の垣根を越えて働き方を変える方法」を考える取り組みもしている。

参加者たちからは「長時間労働」や「急な子どもの病気の対応」、「キャリアビジョンの描きづらさ」など、問題点が次々と挙がる。そうした現状を変えるために、手を取り合うことが会の目的だ。

「女性がフェアな環境で働ける。そのためには、男女ともに働き方自体が変わらないといけない」

そう断言する白河さん。「女性活躍」や「働き方改革」が本当に実現するまでの道のりは、まだ始まったばかりだ。

SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。2030年を年限とした17の国際目標がある。

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