“遠隔運転”で事故対応。自動運転時代「補償から予防」へ変わる保険会社の役割

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  • 損保ジャパン日本興亜が、自動運転での事故やトラブルを想定した実証実験を開始
  • 将来事故が減ることを想定し、新しいビジネスモデルの模索
  • 補償から予防へ。事故をどう予防するか、安全安心を売るサービスが重要に

迫る自動運転時代。
大手保険会社、損害保険ジャパン日本興亜は、車を遠隔操作する実験を公開した。

車を遠隔操作する実験を公開

事故やトラブルを想定した実証実験

運転手が乗っていない自動運転車両。
走行中に事故車両を確認すると、別の場所で車をモニターするオペレーターが乗客と話し合いを行い、遠隔操作でサポートする。

車をモニターするオペレーター
「お車が衝撃を検知したため、ご連絡いたしました」
「遠隔運転手からの情報によりますと、異物に乗り上げたため右前のタイヤがパンクしたようです。遠隔運転手にて、お車を再操作いたしますので、今しばらくお待ちくださいませ」

車をモニターするオペレーター

これは、損保ジャパン日本興亜が27日から開始した事故やトラブルを想定した実証実験の一幕。
自動運転車両の事故対応を研究する施設を公開した。

なぜ保険会社が実証実験?

技術開発が進む自動運転社会を想定した実証実験を車のメーカーではなく、保険会社が進めるのには、大きな理由があった。

損保ジャパン日本興亜・飯豊聡氏は、「自動運転社会が進むと車の台数が減り、事故も少なくなる。これは、社会にとっては非常にいいことだが、保険会社にとっては従来のモデルのビジネスチャンスが少なくなる」と話す。

遠隔運転手

自動車保険は、収入の半分ほどを占める主力商品。
自動運転社会到来に先立つ形での新しいビジネスモデルの模索が加速している。

飯豊氏は、「“自動運転こりごり”とならないように、サービスの品質に磨きをかけていかないと、この自動運転社会において、わたしたちの存在意義が危うくなるのではないか」と語った。

来る自動運転社会に備え、損害保険業界では、データの蓄積など研究を進めている。

事故対応を研究する施設(損害保険ジャパン日本興亜)

補償から予防へ

NewsPicks最高コンテンツ責任者の佐々木紀彦氏は、「保険は将来要らなくなる時代が来るかもしれない。これまでは何か事故が起きたときにそれを補償するのが一番の仕事だったが、今後はどう事故を予防するか、安全安心を売るサービスが重要になってくる」と話す。

その上で、「保険が持っているデータをAIやデータサイエンスで分析して事故の傾向を伝えていくことによって違うビジネスが生まれてくる。これまで保険会社は安定した会社として学生は受けていたと思うが、今後は良い意味でも悪い意味でも大きく変わっていくので、とてもダイナミックな産業になっていくと思う」としている。

(「プライムニュース α」9月27日放送分)

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