貴乃花親方と協会の食い違う見解…兄・花田虎上が語る弟への思い

  • 貴乃花親方が協会に引退届を提出、親方を辞めると表明
  • 協会側は貴乃花親方が受けたという告発状に関する"圧力"を否定 
  • 兄・花田虎上さんは弟を「協会にいた方がいい人材」

貴乃花親方が25日、弁護士立会いのもとで会見を開いた。

会見では「公益財団法人日本相撲協会に年寄を引退する旨の届を提出いたしました」と、秋場所が終わったばかりのタイミングで、親方を辞めると表明した。

「告発状の内容は事実無根だと認めろ」と圧力があった?

そもそも貴乃花親方が引退届を出した理由は、2018年3月に弟子への傷害事件に関して自身が提出した告発状。

「私の弟子の不行き届きもあり、3月28日付で告発状を取り下げましたが、告発状の内容にはなんら真実に反する点はありませんでした。その後、告発状の内容は事実無根な理由に基づいてなされたものであることを認めないと親方を廃業せざるを得ないという有形、無形の要請を受け続けてまいりました」と訴えた。

また、「苦渋の決断ではございますが、何より弟子たちの将来を見据えて断腸の思いです」と話した。

さらに、今年7月に理事会で全ての親方は5つある一門のいずれかに入らなければならないと決まったが、「私はいずれかの一門に入るための条件として、告発の内容は事実無根な理由に基づいてなされたものであると認めるようにとの要請を受け続けておりました」と明かした。

6月に消滅した貴乃花一門。

告発が事実無根だと認めることが新たに一門に入る条件だったという。

貴乃花部屋には3人の関取を含む8人の力士が所属しているが、弟子たちは元々貴乃花部屋に所属していた千賀ノ浦親方の部屋に所属変更願いを提出したという。

協会に残る考えはないと断言した貴乃花親方は「土俵に育てられた私ですので、土俵には携わっていきたいという気持ちです。今後は入門希望できるような少年たちに携わって相撲を少しでも教えられたら」と語った。

協会側は圧力をかけた事実を否定

1時間半に渡って行われた貴乃花親方の会見の2時間後に日本相撲協会も会見を実施。

芝田山広報部長は「告発状が事実無根であることを認めないと一門には入れないという訳ではありませんし、またそうしたことを言って貴乃花親方に圧力をかけた事実はありません」と、貴乃花親方の主張を否定。

また、弟子たちの千賀ノ浦部屋への移籍も「移籍先の千賀ノ浦親方の署名捺印が、今日出された書類の中に捺印がない。このままではこれを受理することはできない」と書類の不備を指摘した。

一方で足並みをそろえるように説得に当たったことも明らかにした。

芝田山広報部長は「阿武松親方も場所の中盤くらいから、再三に渡って貴乃花親方と接触を行って、『一門に入って弟子もいるんだからやっていこうよ』と何回もそういった気持ちで試みたそうです」と話した。

その貴乃花親方が提出した"引退届"も「年寄が協会を退職する場合は引退届ではなく退職届が必要です。退職届というものをきちんと出していただかないといけない」として、引退届ではなく退職届を改めて提出してもらい、その上で受理するかどうかを決めるという。

弟が辞めることに対しての驚きはない

突然の引退決断と食い違う協会との見解。

貴乃花親方の実の兄である花田虎上さんは弟への思いを語った。

突然の引退については「やめることに対しては全然驚いてないです。言葉じゃなくても分かります。同じDNAで同じ血が流れているので…」と明かした。

また、「"貴乃花"という部屋を興して頑張っていたので、もったいないなという気持ちはありますけど、あれだけ相撲が好きだったところに、"相撲道"とずっと言っていたので協会にいた方がいい人材である」と貴乃花親方の相撲への思いを打ち明けた。

協会との関係性については「芝田山親方にウソはないと思います。どういう方か存じていますので、引き留められたと思います」と話した。

現在、貴乃花親方の処遇は保留となっており、今後の行方が注目される。

(「めざましテレビ」9月26日放送分より)

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