新型iPhone新発売で早くも…外国人「転売屋」が多国籍化する理由とは?

  • ファン待望の新型iPhoneが21日に販売
  • 転売目的?大量購入する中国人男性を直撃
  • 販売日の差が"転売屋"を生む 世界規模の悪質転売 

 21日発売されたアップルの新型iPhone。
東京・表参道の店舗には雨の中、約250人が列をつくり、午前8時の開店と同時に店舗は熱気に包まれた。

最初の購入者となった男性は「朝の5時半から並んでいました。嬉しいですね。早く開けたいなという思いです」と喜びを滲ませていた。

ファン待望の新型iPhoneは、高画質と、これまでの機種の9倍という処理能力が売りの2機種。最上位機種の「XS Max」はiPhone史上最大となる6.5インチの画面が特徴的だ。

大量の現金…早速の「転売」?!

待望の新機種発売に沸くユーザーたちの一方で、店頭には購入の際にパスポートを提示している外国人客があちらこちらに見られた。

取材班が注目したのは、大量の現金をカバンから取り出し、並んでいる女性に手渡していた外国人男性だ。
男性は自らも列に割り込んで支払いを済ませた。さらに複数の人に現金を渡した。購入費用を負担していたと見られる。その後、購入されたばかりの最新機種を次々と回収し、カバンに入れていた。

男性はキャリーケースを引き、いったん店を後にしたものの、再び店に戻って来た。
アップルでは購入できる新型iPhoneは1人2台までと制限しているにもかかわらず、またしても大量のiPhoneを手にして、さらに仲間と思われる男性のリュックからも次々とiPhoneを回収していた。

ITジャーナリストの三上洋氏は、こういった行為をする人物は、人を雇って並ばせ、購入した商品を高値で売りさばく、いわゆる「転売屋」の可能性が高いと指摘した。
ターゲットは海外のお金持ち。どうしてもその日に欲しい人たち」だという。

では、この男性は本当に「転売屋」なのだろうか?
本人を直撃した。

――どこの国から来ましたか?

あー…中国

――iPhoneは中国で人気?
わからない、わからない

――転売用ですか?
わ、わ、わ、わからない、わからない…

――どのくらい買った?
12…

「わからない」を繰り返した中国人男性。
「新型iPhoneは12台買った」と話していたものの、取材中に確認できただけでも明らかにそれ以上の台数を購入していた。

"転売屋"の儲けはいくら?

では、"転売"はどれくらいの利益を出しているのだろうか?

たとえば「Xs」は256GBのもので、日本では税込14万184円で販売されているが、外国人旅行者は消費税8%が免除されるため、税抜価格の12万9800円で購入することができる。
現在の中国のレートではおよそ16万6000円のため、日本で購入すれば3万5000円ほど安い、つまりその分が利益となる、というわけだ。

さらに「Xs Max」は日本では16万4800円で販売されているものの、中国のSNS・ウェイボーではすでに日本円で19万円近い価格で転売されていることが実際に確認された。

販売日時の違いが「転売屋」を生む?

さらに、取材した中で目立ったのは、中国人グループだけでなく、ベトナムなど東南アジア系のグループ。
実は、21日に新型iPhoneが発売されたのは日本や中国など30以上の国と地域だが、ベトナムなどの地域では新型iPhoneの発売が日本より1週間程度遅いというのだ。

この点について、三上氏は「中国系で2グループくらい、それからベトナム系、マレー系。マレーシアやベトナムというとiPhoneの発売がずっと遅いんです。日本で買ってベトナムやマレーシアに行けば、どこよりも早く高く売れるということです」と分析する。

早く発売される国で購入し、他国で高値で転売するケースもあるという、世界規模の"転売屋"。
悪質な転売への対策としては「当日販売をやめ、ネット予約のみにする」「アップルIDやクレジットカード認証で1人の買える台数を制限する」などが考えられるという。

そもそも、こうした転売行為は違法にはあたらないのだろうか。
高島総合法律事務所の理崎智英弁護士は、詐欺罪等にあたる可能性を指摘する。
『転売しない』ということが販売の条件になっている場合、詐欺罪や民事上の不法行為にあたる可能性がある。また『個人で使う』という条件でお店側が売っているとすると、詐欺罪等にあたる可能性がある」

アップルに問い合わせると、「基本的に『転売はしないように』としている」と回答。
また、転売が多い現状については「特にコメントできることはない」と答えた。


(「プライムニュース イブニング」9月21日放送分より)

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