「青い凹凸のある紙」で集中力が58%アップ!学習ノート開発者に“根拠”を聞いた

カテゴリ:暮らし

  • 集中力を高める紙を使った学習ノートが8月に発売
  • 紙の特徴は青くて凹凸があること
  • 「青色は心を鎮める効果がある」

集中力を高める学習ノートが発売された

長岡技術科学大学の中川匡弘教授と製紙大手の王子ホールディングスが共同開発した、「集中力を高める紙」を使った小学生向けの学習ノートを、文具メーカーのアピカが8月初旬に発売した。

提供:長岡技術科学大学

「漢字練習用」と「方眼」がそれぞれ2種類あり、表紙のデザインは4通り。
価格は税別220円で、一般的な白い紙を使ったノート(税別180円)より40円高くなっている。

ノートに使われた紙の特徴は、青色で表面に凹凸があること。

提供:アピカ

20代を対象に、色やざらつきが異なる紙にシャープペンシルで書く際の脳波を測定、解析したところ、“青い色や表面の凹凸がある紙”では一般的な白い紙と比べて、集中力を高める特徴がみられ、脳を活性化させていることが分かったのだという。

提供:アピカ

この青い凹凸のある紙は一般的な白い紙と比べて、どれぐらい集中力を高めるのか?
この紙を開発した、長岡技術科学大学の中川匡弘教授に聞いた。

一般的な白い紙に比べて集中力が58%アップ

――この実験では、青い凹凸のある紙以外にどのような紙を使ったの?

白、青、ピンク、黄色の4種類の色に対して、「平滑度(なめらかさの度合い)」「厚さ」を変化させた紙を用意して、実験を行いました。


――青い凹凸のある紙は、一般的な白い紙と比べて、どれぐらい集中力を高めるの?

白い紙(通常の平滑度)のものを基準として、青い凹凸のある紙は、「計算力」、「記憶力」、「論理力」に関する集中力が58%向上という結果になりました。

ちなみに、通常の平滑度で、白い紙と青い紙を比較しますと、青い紙は白い紙に対して、27%集中度が向上するといった結果が得られております。

提供:長岡技術科学大学・中川匡弘教授
提供:長岡技術科学大学・中川匡弘教授

――青以外で、白よりも集中力が高まった色はある?

「青」が最も高く、次いで、「黄色」、「白」、「ピンク」の順になります。


――青色が集中力を高める理由。どんな理由が考えられる?

青色は、心を鎮める(雑念を抑える)効果があり、本来意識を集中するべき事項への集中度を高めると考えております。
よく知られたところでは、街の街灯の色を青に変えたら犯罪件数も減少したという報告もあります.

 
――凹凸が集中力を高める理由。どんな理由が考えられる?
 
実際、紙に書くという動作で、鉛筆を通じて凹凸から生じる微妙な振動が手を通じて我々の脳にフィードバックされるために、紙に書くという動作への集中度が高まると考えています。

実際、ソニーやパナソニックのタブレットでも、紙に近い感触をスタイラスペンを通じで手にもたらすということで、実際の商品展開を進めています。


――この紙はノート以外ではどのような利用法が考えられますか?

ノート以外に、手帳や児童福祉施設や高齢者福祉施設でのリハビリなどでの応用を考えております。

青い凹凸のある紙自体が高価

提供:アピカ

青い凹凸のある紙を使った学習ノートは、一般的な白い紙を使ったノートより40円高い。なぜなのか?
文具メーカー「アピカ」の担当者に話を聞いた。

――一般的な白い紙を使ったノートより高いが、それはなぜ?

青い凹凸のある紙がこの商品の特長です。

この紙そのものが一般的なノート用の紙と比べて、非常に高価(約3倍以上)であることから、商品の価格が通常の学習帳より高くなっています。

また、紙の厚みも一般的なノートより厚いものとなっているのですが、枚数を減らすなどの工夫をして、価格を可能な限り抑えております。

一般的なノート:30枚で180円 青い凹凸のある紙を使ったノート:24枚で220円

――学習ノート以外ではどのような利用法を考えている?

今回の第1弾の商品では、目的を理解して使用してもらえるよう、小学校高学年の児童、保護者、先生をターゲットにしました。

次のステップとしては、ターゲットを広げ、中高生、もしくは社会人の方に使っていただけるノートへの展開を検討したいと思っております。


最近はPCの普及で書くこと自体が減ってしまった気がするが、仕事をしていると、どうしても集中力が切れてしまうことがある。そんなとき、社会人の方もこのノートを使ってみて、効果を確かめてはいかがだろうか。