創業213年の“銘菓”がカラフルにリニューアルで売り上げ8倍増!

カテゴリ:国内

  • 大阪名物「岩おこし」を作り続けてきた老舗「あみだ池大黒」の7代目・小林昌平社長
  • 右肩下がりの経営を立て直すため、若い女性向けの“新しいおこし”を開発
  • 売り切れが出るほどの大人気商品となり売上が8倍増

銘菓を次の時代へ…

「岩おこし」

固くて、生姜の効いた、大阪名物「岩おこし」。 
創業213年、 江戸時代から岩おこしを作り続けてきた老舗、「あみだ池大黒」の経営を担うのは、2年前に6代目である父親の跡を継いだ小林昌平社長。
店の経営には12年前から携わってきた。

しかしその当時の状況はというと…。 

小林昌平社長
「1990年をピークに少しずつ売上が下がり、ピークから13年ほど経っても右肩下がりで、これはなんとかしないといけない。営業に回ってみると、主要な取引先は先代や先輩方がもう開拓しつくしているので販路は魅力的なところが残っていなかった」

長年親しまれてきた老舗だからこその壁にぶつかった小林社長。   
そこで考えたのが“受け継がれてきた伝統を活かしたイノベーション(新規事業)”だった。

小林昌平社長
「おこしは『懐かしい』という高齢のお客さんが多いのですが、新商品は若い女性に喜んでいただけるような商品作りをしています」   

 
小林社長が経営に携わった当時、 主な客層は50~60代。  
販路が広げられないなら客層を拡大しようと新ブランドを立ち上げ、開発したのがこちら。 

“新しいおこし”

これまで受け継がれてきたお米と水飴で作る岩おこしの技術を活かしつつも多彩なフレーバーと鮮やかなパッケージでおこしのイメージを一新、“新しいおこし”を開発した。

客の反応は…
「おこしはお年寄りが食べるものかと思っていたけど、こういうのは今どきっぽいなと」  
「見た目が可愛かった。 おばあちゃんでもお土産にいいかなって思ってる」 
「昔から岩おこしがあったのは知っていたけど、味もワンパターンで手に取りにくかったけど、これは友達に持っていっても好評」   
 
“新しいおこし”は若い女性を中心に、おこしに馴染みの薄かった年代にヒット。
一時期は売り切れが出るほどの大人気商品となった。

売上が8倍に!

その後もフルーツと組み合わせ、サクサクとした食感のスティック状のおこしやマシュマロと組み合わせたケーキのようなおこしなどを開発。   
 
“新しいおこし”をきっかけに右肩下がりだった状況は一転。
売上が8倍に伸びたという。

小林昌平社長
「やはり先祖・先代・父・祖父が築いた信頼であったり販路であったり技術であったり、そういったもののベースがあるからこそ私自身が好きなことをして商品を作って世に出すことができていると思っています」

守り続けるだけでなく、新しいものを加えていく

松江 英夫氏

経営コンサルタントの松江 英夫氏は、「伝統は、継承プラス革新だと思っている。守り続けるだけでなく、新しいものを加えていく。ここに伝統たるゆえんがあると思う」と話す。

そして、「伝統産業はどうしてもしがらみも含めて既存のものが根強いだけに新しい発想を持ち得ないが、思いきって新しい発想を加えるという観点でやってみると一皮むけるきっかけになると思う」と指摘する。

(「プライムニュース α」9月18日放送分)

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