『粘土』を削って作る原型。異例のヒット!マツダ「3列SUV」の“心臓部”をテレビ初取材

カテゴリ:国内

  • マツダが7人乗り3列SUVを開発、一年で約3万台を受注する異例のヒット
  • 普段は立ち入る人が制限され、カメラなどの持ち込みも禁止されているエリアを初取材
  • 3列SUVは“空白ジャンル”だった…今後自動車業界の勢力図を塗り替えるか

大ヒットを生んだ匠(たくみ)の技。
車作りの心臓部に初めてテレビカメラが入った。

3列シートのSUVが異例のヒット

マツダCX-8

きらめく塗装が施され、躍動感あふれるデザインが特徴のマツダCX-8。
注目すべきは、3列シートのSUV(スポーツタイプ多目的車)という点。

狭い道路事情に加え、ミニバン大国の日本において、サイズが大きい3列SUVは禁断のジャンルと言われてきた。

3列シートのSUV

そんな中、ミニバン代わりになるスタイリッシュな7人乗りの3列SUVを開発。
2017年9月に発表してから1年で、目標販売台数の2倍以上となる、約3万台を受注した。

異例のヒットの秘密を探るため、椿原慶子キャスターが広島のマツダ本社を訪ねた。

「デザインの中枢部分」をテレビ初取材

作業着姿に着替えた椿原キャスターが案内されたのは、立ち入る人が制限され、カメラなどの持ち込みも普段は禁止されているデザインの中枢部分。
二重のカーテンで仕切られ、テレビ初取材の部屋にあったのは、クレイと呼ばれる、粘土でできた実物大の車の原型だった。

まさに、販売する車のおおもと。
粘土をつけたり削ったりという細かい作業を繰り返し、デザイン形状を確定させていく。

“人の手”でしか作れないこだわりのデザイン

マツダ・諌山慎一チーフデザイナーは、「ボディーサイドの映り込む景色みたいなものまで美しくデザインしたい。なので、微妙なニュアンス、面の凹凸、はりの強さなどをいかに繊細にコントロールするかというのは、コンピューターでは簡単にできない」と話す。

粘土を削りデザイン形状を確定

人の目、そして、人の手でしか作れないこだわりのデザインは、金型を作る職人にも引き継がれていた。

マツダ本社の金型製造工場では、まぶしいくらいの光の中で、職人が金型を磨いている。
完璧な金型がきちんと作れているかを、光の映り込みでチェックするためだ。

粘土でのデザインと金型のデザインで、同じ光のしま模様が出るよう、髪の毛の2分の1のレベルで調整。
快適性に加え、匠の技で作られたデザインが、魅力を引き立てていた。

「大人が座れる3列シートはマーケットの空白地帯だった」

2017年の国内の3列SUV市場は、3万6,000台。
ミニバンに比べればまだその市場規模は20分の1だが、見方を変えれば、チャンスが広がる領域でもあるという。

二宮ブランド推進部主幹は、「大人がしっかり座れる3列シートという意味で言えば、まさに、日本のマーケットの空白地帯だったんだと思います。そこにあえて乗り込むのは、正直、不安はありました」と話した。

男心をくすぐる3列SUV。
新たなカテゴリーとして、自動車業界の勢力図を塗り替えるのだろうか。

(「プライムニュース α」9月17日放送分)

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