【パラアスリートの言魂】パラ水泳 水上真衣

カテゴリ:芸能スポーツ

  • 右片まひで、2歳からリハビリのために始めたパラ水泳
  • 精神面でもサポートを約束するコーチとの太い絆
  • 東京2020の表彰台での笑顔を期待

笑顔がトレードマークのパラ水泳、水上真衣選手。
2017年には50、100m自由形 運動機能障害(S8)クラスで日本記録を更新。今年2018年にはアジアパラ強化指定選手に選出され、2020年東京パラリンピックに向けて、夢をつかもうとしている期待の若手だ。

早くなるための課題

水泳を始めたのは2歳の時。新生児期脳梗塞による右片まひで、リハビリのためだった。泳いでいる姿は一見、どこに障害があるのか分からない。しかし、実は右足はバタ足ができず、右手の指先も動かせないため水をかくことができない。

速くなるための課題は「右と左のバランス」をいかに取るか。自由に動かすことができる左を強化するのか、それともまひのある右側を鍛え、補うのか。

毎日4500mを泳ぎ、週3日は陸上のトレーニングを行っているが、勝つために最も必要な要素は、“精神面の向上”だとコーチも水上選手自身も考えている。

障害があっても活躍できる事を知った

庄司正人コーチは「とても明るくて元気のいい子ですけど、マイナスな気持ちになりやすいので、笑顔で泳いでいるときのほうが、泳ぎもタイムも凄くいいので、もっともっと笑顔でこの先もずっと頑張って欲しい」と話す。

中学生の頃はいじめを受けたこともあり、障がいを隠していた時期もあった。しかし「パラ水泳に出会って障害があっても活躍できる」ことを知り、水泳によりのめり込むようになった。

そして水上選手は2017年、50m自由形で33秒99、100m自由形で1分16秒60という、2つの日本記録を樹立し、さらなる成長を求め練習を続けている。

コーチとの太い絆

同じ2017年には東京ガスに入社し、競技と仕事を両立させ、順調に日々を送っているが、「会社が私のことを入社させてくれたことに凄く感謝していて」と、会社に対する感謝を忘れない。

記録を伸ばすための課題は「心を乱さない」こと。
庄司コーチは「気持ちの浮き沈みをプラスに持っていってほしいんですけど、そうじゃ無いときは僕も助けてあげていきたいと思います」とサポートを誓っていた。
そのことを水上選手に伝えると「そんなこと言ってくれるんだ、ちょっと泣きそう…」と目頭を押さえる。

そこで「あなたにとって庄司コーチとは?」と尋ねると、笑いながら「近所のおじさん」と答えたその姿には、2人の太い絆が見えた。

元気で明るくよく笑う水上選手の周りは、いつも笑顔が絶えない。
2020東京で輝くためには、「やっぱり笑うことが一番」。笑顔で表彰台に立つ水上選手に期待したい。

水上真衣(ミズカミマイ)

1994年10月生まれ 23歳 東京都出身 東京ガス人事部人材開発部室所属。
新生児期脳梗塞による右片まひで、リハビリのために2歳から水泳を始める。
2008年、中2から競技としての水泳に取り組み、2009年のアジアユースパラゲームズ(東京)に最年少選手として出場。50、100m自由形、100m平泳ぎの3種目で金メダルという成績でデビュー。以降、国内外の大会で数々のメダルを獲得。2017年には50、100m自由形で日本記録を更新。2018年、アジアパラ強化指定選手に選出される。
2017年4月から東京ガスに入社。水泳と仕事を両立させながら、2020年東京パラリンピックを目指している。

(PARA☆DO!:毎週水曜夜10時54分放送
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