胸毛を刈ったら優勝した!?柔道男子日本代表選手たちの記憶に残る試合

  • 34歳で監督に就任した井上康生は日本柔道の改革を始める
  • 阿部一二三選手は鏡に限らず反射するものすべてで髪を確認!?
  • 長澤憲大選手は「井上監督のように芸能人と結婚したい」

9月20日から始まる「2018世界柔道選手権」に出場する7人の柔道男子日本代表選手と井上康生監督、前監督の篠原信一さんが、9月16日に放送された「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系列)に登場した。

監督・井上康生が行った日本柔道の再建

まずは、井上監督と篠原さんが現役時代にいかにすごい選手だったかを紹介。

井上康生監督は現役時代、22歳の時に2000年のシドニーオリンピック100kg級で、必殺の内股を武器に全試合で一本勝ちし金メダルを獲得。

2001年と2003年の世界柔道でも全試合で一本勝ちし、世界大会で16試合連続の一本勝ちという偉業を成し遂げている。

その井上監督が背中を追い続けたのが、前日本代表監督の篠原さん。27歳で出場したシドニーオリンピック100kg超級では「世紀の大誤審」で金メダルを逃し、惜しくも銀メダル。その前年に行われた1999年の世界柔道では、100kg超級・無差別で二階級制覇を果たしている。

そんな2人は当時しのぎを削り合ったライバル関係。初めて組んだ1998年の全日本選手権で、当時大学生だった井上監督が、瞬時に「敵わない…」と悟ったほど篠原さんは強かったという。

井上監督は、2012年に34歳という若さで監督に就任。

監督就任会見では「これまでやってきた練習内容は、大幅に変わってくると感じています」と改革を明言している。

この発言の背景にあったのは、2012年のロンドンオリンピック。篠原前監督率いる日本代表は、1964年の東京オリンピックで柔道が正式種目として採用されて以来、金メダルなしという惨敗に終わってしまった。

危機的状況の日本柔道の再建を井上監督は託されたのだ。

それまでの柔道界の気質だった根性論を捨て、練習を量より質へシフトし、対戦相手をデータ化したりと数々の改革を断行した。
  

EXILEファミリーともコラボ!?

そんな井上監督は、座禅や陶芸、茶道などの体験を通して和の心を学ぶといった活動など新しい取り組みも行っている。

その理由を井上監督は「2020年の東京五輪に向かうにあたって、もう一度日本人の強さや誇りを感じ取ってもらいたいと思ってこのような取り組みをしています」と話した。

阿部一二三選手は「茶道はすごく良かったんですけど、一番驚いたのが茶道場の師範がルー大柴さんだったんです。最初は『似てるな…』とみんなで言ってて」と、心を落ち着かせるどころではなかったようだ。

井上監督も「めちゃくちゃ笑いそうでした。これも一つの向こうの目論見なのかなと…。サプライズでも動揺するなみたいな。完全にみんな動揺していました」と明かした。

さらに、井上監督は「柔道界もイケメンたちが揃ってきているので、カッコいい選手たちとカッコいい集団がコラボして世に広めていきたい」ということから、EXILEファミリーとコラボ。

2万人が集ったEXILE THE SECONDのライブに出演。井上監督の鮮やかな一本で曲が再開したり、曲に合わせて選手たちが技を披露する演出などで盛り上げた。

阿部一二三選手に他の選手たちからクレーム

数々の試合をしてきた柔道男子日本代表の選手たちは、記憶に残る試合も告白。

2017年の世界選手権66kg級の金メダリストである阿部選手は、2016年12月から2018年7月まで勝ち続けて34戦無敗という圧倒的強さを誇っている。今回の世界選手権や東京オリンピックでも金メダルが期待される日本の若きエースだ。

そんな阿部選手に他の選手から次々とクレームが…。

永山竜樹選手からは「一二三は一つ下なんですけど、試合会場であってもいきなり肩を組んで『おい!竜樹!』と言ってくるので先輩だと思って振り向いたら一二三だった…」と、阿部選手から先輩だと思われていないとクレーム。

阿部選手は「敬語しか使ったことないです。中学生くらいから一緒でずっとお兄ちゃん的な感じで…」と言い訳気味に話していると、永山選手は「絶対に思っていない…」と苦笑していた。

また、長澤憲大選手からは「鏡はもちろんですが、(阿部選手は)反射するものすべて見ています。止まっている車の窓ガラスを見ては、髪を直したり、練習中も見ているのですごいな」とクレーム。

ウルフ選手からも「僕の思うところは、一二三選手は自分のことをジャニーズだと勘違いしています」とバッサリ。だが、阿部選手は「僕、ジャニーズに入っても違和感ない」とケロッとしていた。

長年のライバルとの戦いがまさかの反則負け!?

リオオリンピック100kg超級の銀メダリスト原沢久喜選手。

同じ階級で同い年のライバル、2017年世界選手権銅メダリストの王子谷剛志選手と長年、戦い続けている。

初めて対戦したのは高校3生のインターハイ。それ以来、国内外を問わず激戦をくり広げてきた。2018年の国際大会でも互いに勝ち上がって決勝を戦うことになったが、お互いの手の内を知り尽くしているからこそ、相手を警戒して攻撃を仕掛けられないでいた。

3回もらうと反則負けになってしまう指導を、審判は2人に対して消極的という理由で与え、両者攻めきれないまま、3回目の指導を同時に受けてしまい、決勝にも関わらず2人とも反則負けに。前代未聞の優勝者がいないという珍しい幕切れとなった。

試合を振り返った原沢選手は「メダルがないと思っていたんですけど、銀メダルが2つあったので、まだよかった」とポジティブにとらえていた。

胸毛を刈ったら試合に勝った!

無尽蔵のスタミナと圧倒的なパワーを持つ2017年の世界選手権100kg級金メダリスト、ウルフアロン選手。

アメリカ人の父と日本人の母を持つウルフ選手は小学校の頃に柔道を始め、父親譲りの恵まれた体格を生かして高校、大学と学生時代から輝かしい成績を収めてきた。

2017年の世界選手権では初出場にして金メダルを獲得するが、この大会の前にあることをしたことで優勝をしたという。

ウルフ選手は「もともと胸毛が濃くて、世界選手権前に試しに胸毛を剃りました。胸毛を刈ったら、試合にも勝てた。ゲン担ぎになって、試合前は胸毛を剃ったり、この前は監督から脱毛クリームを頂きました」と明かした。

浜田さんに「これまで気にしていなかったの?」と問われると「いろんな人から抜かれたり、襟を持たれたと同時に胸毛も掴まれて…」と何とも痛いエピソードを告白。

ウルフ選手は温度ではなく胸毛で季節の変わり目を感じていて、暑くなると胸毛の中にコバエが絡まってくるため、そのコバエを見て「夏だな!」と感じているようだ。

ただ、ファンの中には胸毛を剃らないでほしいという要望もあるようで、悩んだウルフ選手は永島優美アナに相談。永島アナは「ツルツルの方がコバエも来ない」とアドバイスすると、一転ウルフ選手は「永久脱毛も考えようかな」と切り替えていた。

先輩に勝つのが一番気持ちいい!

2017年ワールドマスターズ60kg級優勝の永山選手。

60kg級は、野村忠宏さんの3連覇など数々の実力者を輩出してきた日本伝統の階級。60kg級の永山選手は、現在世界ランキング1位だ。

そんな永山選手の会心の試合は、最強のライバルであるリオオリンピック銅メダリストの髙藤直寿選手との一戦。

2017年の全日本選抜体重別選手権の決勝で、試合開始早々、永山選手は髙藤選手を足払いで床へと叩きつけた。

この試合を永山選手は「髙藤先輩に勝つのが一番気持ちいい。人生で一番気持ちいい瞬間でした」と笑顔を見せる一方で、髙藤選手は「ここでそれを持ってくるなよ」と苦笑していた。

オリンピックの柔道では、7階級に各階級1人ずつの各国の代表選手が出場するが、世界柔道は7階級は同じだが最大9名の選手が参加できるため、監督がどこの階級に2名の選手を出すかの采配が必要になるという。

今回、60kg級に髙藤選手と永山選手を選んだことを井上監督は「非常に期待したい。永山はランキング1位になっていましたが、前年の世界チャンピオンは高藤なので非常に面白い。100kg超級の原沢と小川(雄勢)も決勝で戦うことが可能な2人なので、期待している」と話した。

監督のように芸能人と結婚したい!

2018年世界選手権代表の長澤選手。

2013年の全日本学生体重別選手権で、5分間の試合時間では勝敗が決まらず、どちらかがポイントをあげるまで試合が続くゴールデンスコア方式の延長戦に突入。試合開始から21分7秒で対戦相手に3つ目の指導が入り、通常の4倍以上、柔道史上最長の試合を制した。

そんな長澤選手には「井上監督のように芸能人と結婚したい」という夢があるようだが、井上監督からは「21分試合していたらダメ」と苦言を呈される。

また、長澤選手はウクライナのダリア・ビロディド選手が、柔道界でお気に入りだと告白。

モデル顔負けのプロポーションで、美しさと可愛さの両方を兼ね備えた美女。モデルの仕事が殺到するも柔道に専念するためすべて断っているそうだ。

彼女は美貌だけでなく、柔道の実力も一流で2018年のグランドスラムも優勝し、今回の世界柔道への出場も決まっている。

9月20日からアゼルバイジャン・バクーで開催される「2018世界柔道選手権」。

9人の男子日本代表、そして女子日本代表選手の活躍を期待したい。

『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~7:57放送

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