震度7地震で大規模土砂崩れ発生の理由は…「雨・軽石」がポイント

カテゴリ:国内

  • 北海道内で「停電・道路液状化・土砂崩れ」などの被害
  • 大規模な土砂崩れはなぜ起きた? ポイントは「雨・軽石」
  • 地震による土砂災害のハザードマップは「今後の課題」

6日午前3時8分、北海道を最大震度7の地震が襲った。
札幌市清田区では道路が液状化し、多くの車が泥に埋もれた。さらに北海道全域で停電が発生し、家の中は食器などが散乱した。

厚真町では大規模な地滑りが発生し、ほとんどの山の地肌があらわに…

なぜ、今回の地震でこのような大規模な土砂崩れが起きたのだろうか?

ポイントは「雨」と「軽石」

大村正樹フィールドキャスター:
今回の土砂崩れがおきた現場というのは、厚真町の中心の役場から2、3km北のほうにいった場所で、すぐ下に水田があります。
まもなく収穫の時期を迎えるという時期。そういった状況で山が崩れたということで、住民の方も突然のことでびっくりしていると思います。
ただ、今年は北海道全体的に雨が多かったということなんです。

【土砂崩れが起きたポイント】
(1)雨

大村:
厚真町の7月の雨量は、平年の125.6ミリに対して177.5ミリ。先月に関しては、例年の171.6ミリに対して217.5ミリ。
台風21号で北海道全域が強風域につつまれて、9月4日と5日の2日間で13ミリの雨が降り、地盤全体が湿っていたという話もあります。

【土砂崩れが起きたポイント】
(2)軽石

大村:
東京電機大学の安田進名誉教授によると、山肌が見えている白い層は、軽石の可能性があるそうです。
軽石の地盤というのは、月日がたつともろくなり崩れやすくなる。そのタイミングが今回だった可能性があると。
また軽石は穴がたくさん開いており、水を多く含みやすく、崩れると流れやすいという弱点があるそうなんです。

笠原順三氏(東京大学地震研究所):
軽石みたいなものは粘土化しやすいので、そもそも地滑りが起きやすくなっています。
非常にたくさんの雨が降るとさらに滑りやすくなっているので、地震によって急に地滑りが起きたという風に考えられますね。

地震による土砂災害のハザードマップは「今後の課題」

安藤優子:
山村さん、ハザードマップみたいなもので、ふもとにお住まいの方はどういう危険性があるかということはご存知だったんでしょうか?

山村武彦氏(防災システム研究所所長):
土砂災害防止法に基づくハザードマップというのは、ある程度あります。
ただ、地震によって地すべりが起こるハザードマップは原則ないですから、これからの課題だと思いますね。
実際は、地震に土砂災害はつきものだと考えていただいたほうがいいと思います。

田村勇人弁護士:
地震による土砂災害の備えはしていなかったっていうことと、その危険性が今回わかったということですよね。
起きてしまったことはもう戻せないので、このあとの雨で心配でしょうけど家に帰ったりせずに、避難すべきところに避難するということができる情報が、みなさんに届いていればいいなと思います。


(「直撃LIVE!グッディ」9月6日放送分より)

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