知っておきたい停電・断水時のトイレの流し方【北海道地震】

カテゴリ:地域

  • 一部のトイレは停電時の洗浄に特別な操作が必要
  • 停電や断水時の水の流し方は「バケツで一気」+「3~4リットル」
  • 断水復旧後、いきなり水を流すとトイレが壊れる可能性も

6日、北海道で発生した震度7の地震で、ライフラインの被害が広範囲に出ている。

午後1時現在で295万戸に及んでいた停電は、復旧した地域もあるが、一部地域では電力を供給できない期間が長引く恐れがあり、経産省は電源車など必要な支援を行う方針だという。
また、札幌市内で約1万5000戸など断水の被害も出ている。(午後3時現在)

水は出るのにトイレが流せない…

そして、停電している地域では、たとえ水が流れていても一部のトイレが使えない状態になっているという。
ちょっと不思議に思うかもしれないが、たとえばリモコン式のトイレは、停電するとリモコンに反応しなくなる。さらに、洗浄レバーやハンドルがないトイレもよく見られる。

こうした場合に、今どきのトイレの一部は、停電中に水を流すためにカバーを外すなど、特別な操作が必要になるものがある。
その方法は、メーカーや製品によっても違ってくるため、詳しくは付属の説明書かメーカーの公式サイトで調べていただくのが確実だ。

災害時トイレ使用の注意点は?

水回りの大手メーカーであるLIXILは、停電や断水時のトイレにバケツで水を流す動画を公開している。
ただ流せばいいのかと思ったらそうではなく、まずバケツ一杯分の水(5~6リットル)を一気に流したあと、3~4リットルをゆっくり注いでいる。

なぜこういった方法をとる必要があるのか?
そのほか、災害時のトイレは何に気を付ければいいのか?
LIXILの担当者に聞いてみた。

一気に流すだけだと配水管の匂いが逆流

ーーなぜバケツ一杯と3~4リットルに分けて水を流すのか?

バケツ1杯の水を流し込むと、サイホン現象によって、汚物を含む鉢内(トイレの底)の溜水が無くなります。
溜水は、配水管からの匂いを防ぐなどの役割があるので、トイレとしての機能をきちんと使うために、3~4リットルの水を補給する必要があります
勢いよく一気に流してしまうと再びサイホン現象が起きて鉢内に水が溜らないため、ゆっくり注いでいただくことが必要となります。

出典:LIXIL

断水が復旧しても、いきなりトイレを流さないで!

――断水などがあった後、トイレを使う注意点は?

断水復帰後は給水管内に空気がたまっていて、復帰後の水で圧縮された空気が器具へ供給されると、エアーハンマーという衝撃が発生する場合があります。
このエアーハンマー現象によって、トイレ内部の部品や水をためるタンクなどが破損する可能性があり、そのまま使うと水漏れなどが起きます。

――エアーハンマー現象が起きないようにするには?

エアー抜きバルブの操作や、同じ給水管に接続されている水栓金具をゆっくり開けるなどして、配管上のエアー抜きをお願いします。
つまり、トイレと同じ給水管に繋がっている洗面台やお風呂・キッチンなどの蛇口を開けて、空気が抜けるよう水を出してから、トイレをお使いください。


断水復旧後は、トイレを壊さないよう「エアー抜き」を忘れずに。
また、家を出る際は「通電火災」を防ぐためにブレーカーを落とすことも重要だという。
災害後のトラブルを防ぐためにも、こられの情報は広く共有していただきたい。

「消防庁が“通電火災”の注意喚起『自宅を離れるときはブレーカーを落として』」)
「汚水が逆流?約4割が知らない大地震が起きたときのトイレ事情」

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