【独自】ついに前原氏最側近も立憲会派入りへ 野党再編の新展開

カテゴリ:国内

  • 前原氏の最側近が週明けにも立憲民主党の会派入りへ 
  • 今年5月頃から会派入りを模索か 
  • 希望の党の公認で出馬した議員の立憲会派入りは初 

9月4日、国民民主党の代表選挙が行われ、玉木雄一郎共同代表が津村啓介衆院議員を破り新代表に就任した。津村氏が若手の一部からの支持にとどまったのに対し、玉木氏は党内のベテラン議員からも幅広い支持を集めたのだが、大物ベテラン議員の中に玉木氏ではなく津村氏に投票した意外な人物がいた。それが前原誠司元外相だ。

前原誠司氏は今、国民民主党の「一兵卒」

今回の代表選で前原氏は、もはや懐かしい感もある自らの看板政策「オール・フォー・オール」に近い主張だったのが津村氏だったため、津村氏に投票したのだという。

そして代表選の当日、FNNは、その前原氏にも関わる、野党再編の象徴的な動きを独自にキャッチした。

去年9月、前原氏が民進党の代表に就任した際、最側近として役員室長という重要ポストに抜擢された議員がいる。小川淳也元総務政務官…民主党時代から前原氏の右腕として活躍してきた中堅議員だ。

その小川氏が週明けにも立憲民主党の会派に入る意向を周辺に伝えていたことが分かった。前原氏の元最側近が、1年前の代表選挙で前原氏と戦ったライバル枝野氏のもとへ移るという事実は、野党再編のベクトルを表す象徴的な出来事だと言える。

前原氏の元最側近が、ライバル枝野氏の元へ・・・

小川氏は去年10月、前原氏の方針通りに民進党から小池百合子東京都知事率いる希望の党に移籍し、公認候補として衆議院選挙を戦ったが、香川1区で落選し比例代表で復活当選した。その後、今年5月に希望の党が民進党と合流し国民民主党を結成した際には、これに参加せず無所属となった。

小川氏は当時ツイッターで、選挙区も隣で、希望の党の代表だった玉木氏ともよく話し合った上での決断だと明かし、「義理人情と政治信条の狭間でもがき苦しみました。少し違う立場で将来の野党連携に貢献します」と胸中をつづっている。関係者によると、小川氏はこの頃から立憲民主党入りを模索していたという。

ただ、比例選出議員は、選挙を戦った他の政党に移籍することを禁じられているため、小川氏は次の選挙まで立憲民主党に入党することはできない。よって今回は、立憲民主党という「政党」には入らず、国会内の集まりである「会派」入りにとどまる。

しかし、会派とはいえ、小川氏の立憲入りの意味は大きい。

立憲入りを決めた小川淳也氏

“希望の踏み絵”踏んだ議員も“立憲”側へ

去年の衆院選挙直前、希望の党の小池百合子代表は、民進党のリベラル派議員の「排除」を掲げ、公認の条件として、安保法制などに関する“踏み絵”を迫り、前原氏もこれを事実上容認。その結果、希望の党に移る議員は、その踏み絵となる文書に署名した。

一方で、枝野幸男元官房長官は立憲民主党を立ち上げ、希望の党に公認されなかった議員や、踏み絵を拒否した議員らが参加した。

選挙後、立憲民主党が野党第一党となり、無所属で出馬していた山尾志桜里衆院議員と福田昭夫衆院議員が立憲民主党に入党したが、今回、小川氏のような希望の党の“踏み絵”を踏んだ議員が立憲民主党の会派に入るとしたら、初めてだ。

来年の参院選、そしていずれやって来る衆院選に向けて、希望の党に関わった議員たちが、踏み絵を踏んだ過去を捨て去り、立憲に入ろうとする動きは加速する可能性がある。

「立憲はうまくジョーカーを捨てた」

現在、細分化されている旧民進党勢力の関係性について、国民民主党の幹部はトランプの「ババ抜き」に例えこう解説する。

「ジョーカーは『もう二度と政権を任せることはできない』という負のイメージ。

前原氏は希望の党と合流することでそのジョーカーを捨てようとしたが失敗した。結局、ジョーカーは民主党から民進党、希望の党、そして今は国民民主党が引き継いでいる。

「それに比べ、立憲民主党はうまくジョーカーを捨てた。」

“ババ”を捨てようとしたものの“ババ”を握ったままの国民民主党で活動する前原氏。“ババ”を捨てることに成功した立憲民主党の枝野氏。こうした中で、“ババ”のない枝野氏の元に走った、前原氏の元最側近の動きは、対極的な2人の現状、そして立憲民主を軸とする再編以外には現実味がないという野党の状況を象徴しているのかもしれない。

(フジテレビ政治部 野党担当 大築紅葉)

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