日本なのに「中国語の“振り込め詐欺”電話」に騒然…一体誰がターゲット?

カテゴリ:国内

  • 中国語の自動音声が留守番電話に入っていた、という報告が話題に
  • 「中国大使館からあなたに荷物が…」 中国語がわからないと意味がない詐欺電話だった 
  • 消費者庁「日本に住む中国人をターゲットにしているのでは」

年々巧妙化している、いわゆる振り込め詐欺の手口。
警察庁の発表によると、オレオレ詐欺などの「振り込め詐欺」と、それに類似する詐欺を合わせた「特殊詐欺」の発生件数は2009年から増加傾向にあり、2017年には約390億円の被害があったという。(「80歳以上のATM出金に制限…背景に「振り込め詐欺」手口の変化」より)

息子になりすましたオレオレ詐欺もそうだが、ウェブサイトの閲覧料を請求してくる架空請求なども「もしかしたら、何かの拍子にクリックしてしまったかも…」と、「自分に関係があることかもしれない」と思わせることがキモのはずなのだが、まったく身に覚えがないとハッキリわかる、何とも奇妙な詐欺が報告された。

「今しがた非通知から着信があり、留守電にメッセを残してました。その内容が中国語で話されていて一切わからず。翻訳聞いてぶっ飛んだ内容だったのでとりあえず、情報提供(続く)」

というTwitterユーザーの雪見大福(@reiinashiro)さんによる投稿。スマートフォンに非通知でかかってきた電話が中国語の自動音声だったため、なぜ自分にこんな電話がかかってきたのか?と疑問に思い、中国語のわかる友人に翻訳してもらったのだという。その翻訳内容をアップした続きの投稿がこちら。


「内容は『中国大使館からのお知らせです。あなた宛の荷物が一つありますので、1を押して詳しく聞いてください』というものだったらしい。調べると最近急増している自動音声詐欺のようで、ガイダンス通り進んでしまうと架空請求などされるらしい。」



まったく身に覚えのない「中国大使館からのお知らせ」だったが、調べてみると、架空請求につながるものだということがわかり、詐欺だと発覚したのだという。
中国語がわからなければひっかかりようがないこの電話だが、気になるのは、Twitter上では「私もこの前来た!」など同様の電話がかかってきたという報告が多数あったことだ。

これは一体誰をターゲットにしたものなのだろうか?
謎が多い中国語の不審電話について、被害の相談が来ていないかなど、消費者庁にお話を聞いてみた。

無差別に電話をかけている可能性は低い?

――実際に相談は寄せられている?

中国語による自動音声の不審電話に関しましては、今のところ相談は寄せられておりません。
現在多い詐欺は、ハガキによるものや、ショートメールを使ったもので、自動音声による詐欺・被害はあまり例がありません。


――ターゲットは誰?中国語がわからない日本人にも無差別に電話をかけている?

中国語でのガイダンスとなると、日本人を狙ったものではなく、やはり日本国内に住んでいる中国人をターゲットにしているのでは、と思います。
無差別に電話をかけるのは効率が悪いので、名簿のようなものがある可能性が考えられます。


やはり、言葉が分からない電話はその場で切ってしまうことが多いためか、消費者庁には中国語の不審電話の相談は寄せられていないという。
日本人を狙ったものである可能性は薄いものの、実際にどこからかけられているのか、誰がかけているのか、ということに関しては詳細がわからないが、日本に住む中国人を狙った中国人グループによる犯行の可能性もあるのでは、と分析する。

Twitter上で同様の電話がかかってきたという報告では、発信番号の頭が「03」「050(IP電話)」「81(国際電話)」など様々だったものの、内容は中国大使館を騙るもので、手口は同じだった。
さらに、「自動音声の電話がかかってきた後に怪しいショートメールが送られてきた」「下一桁だけ違う回線に順番にかかってきた」という報告もあった。

投稿者のもとには、その後かかってきていないというが、カタコトの日本語を話す非通知電話が家族のもとにかかってきたという。

今回、この不審電話についての詳細はわからなかったが、一般的に不審な電話がかかってきたらどうすればいいのか、改めてその対策も聞いてみた。

不審な電話は「留守電を使って」

――詐欺電話、対策は?

不審な電話がかかってきたら、一度留守電に入れることは有効です。
また、知らない番号からの電話にはこちらからかけ直さない、というのが大事です。


投稿者は実際に留守電に録音されていた詐欺電話に出くわしたわけだが、「留守電を使う」ことは有効だという。
自動音声が日本語で内容が聞き取れた場合でも、つい動揺して言われるがままにガイダンスに従ってしまうことがあるため、留守電に入れてから内容を確認することで、冷静になれるのだ。
また、仮に相手が生身の人間だった場合、犯人が自分の声を録音されることを嫌って、電話が打ち切られることもある。

そして何より、「大事な用だったらもう一度かかってくるはず」と考えて、知らない番号からの電話にはむやみにかけ直さないことだ。