児童虐待13万件 過去最悪の数字のウラで救われた命

カテゴリ:国内

  • 2017年度の児童虐待数は13万3000件で過去最悪
  • 虐待の定義が広がったことで数が増加
  • 社会の目が厳しくなり通報も増加

児童虐待数が過去最悪

昨年度、全国の児童相談所が対応した、児童虐待の件数は13万3000件余りと過去最多を更新した。
決して許せない数字だ。
年々増え続けているが、そこには2つの理由がある。

虐待の定義が広がった

一つは、児童虐待の定義が広がったこと。

2003年、父親が母親を殴っている様子などを、子どもが目の当たりにする、いわゆる『面前DV』が心理的虐待に加えられた。
2013年には、家族の中に虐待を受けた子どもがいた場合、その兄弟・姉妹までも、虐待を受けていたと数えられるようになった。それまで虐待と見なされていなかった行為が児童虐待とカウントされるようになった訳で、当然件数も増えることになる。

“通報で発覚” 10年で3倍に!

もう一つの理由は社会の目だ。

児童虐待が社会の中で大きな関心事となり、多くの大人が、子どもの泣き声を聞くと虐待を疑うようになったのだ。
実際、近所の人などからの相談・通報で発覚した児童虐待の件数は、この10年間で3倍近くも増えた。

このように、定義が広がり社会の関心が高まったことで、これまで隠れていたような虐待まで掘り起こされ、明るみに出るようになったのだ。

その結果、児童相談所の対応件数は増え続けているのだが、逆に、その分救われた子どもや命も少なくないだろうと、私は思う。

という訳で、改めてひと言、児童虐待13万件、最悪の数字だが、歓迎すべき数字でもある。
社会の目で、虐待の芽を摘みましょう。

(執筆:フジテレビ 社会部デスク 平松秀敏)

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