ターゲットは「おひとりさま」。“一人焼き肉”の新業態 成功のカギは?

  • 29日、一人焼き肉のファストフード店が東京・新橋にオープン
  • 店内には1人用の無煙ロースターと仕切り
  • カルビとハラミあわせて200グラムのセットは、1,210円とリーズナブル

焼き肉のファストフード店が登場。ターゲットは「おひとりさま」だ。

道行く人が足を止め、興味津々で見つめる看板には、「一人焼き肉しませんか?」の文字。

一人焼き肉のファストフード店

牛角などを展開してきた仕掛け人が次に狙うのは、一人焼き肉のファストフード店。
29日、東京・新橋に1号店がオープンした。

ダイニングイノベーション・西山知義会長は「『高回転・低価格モデル』というのを、焼き肉で絶対できるであろうと」と話した。

店内には1人用の無煙ロースターと仕切り

店内をみてみると、1人用の無煙ロースターが付いていて、さらに、向かいの客と目線が合わないように、仕切りが付いている。
無煙ロースターは1人に1台。自分のペースで利用できるため、滞在時間の短縮と、来店客の増加が期待できる。

そして、最大の特徴は価格。カルビとハラミ、あわせて200グラムのセットは、1,210円とリーズナブル。
メニューを厳選し、シンプルにしたことで、商品の素早い提供が可能に。無駄を切り捨てることで低コストを実現し、お客さんも好きな部位を好きな量だけ楽しむことができる。

西山会長は「牛角でも客単価が3,000円する中で、1,000円台で食べられる、1,200円とかでおなかいっぱい食べられる焼き肉業態って、『なんでないんだろう』と思っていた。ランチのときに、焼き肉食べたいなとか思うときもあるんじゃないかなって思って、そういう意味では、絶対ニーズがあると思う」と話した。

日本フードサービス協会の調査では、20カ月連続で前年を上回り、売り上げを伸ばしている焼き肉。焼き肉人気を追い風に、焼き肉ファストフードという新業態で、5年で国内300店舗の出店を目指す。

1人で入りづらい飲食店 焼き肉店は2位

1人で入りづらい飲食店という調査結果では、1位がフランス料理店で、焼き肉店は2位。
働く皆さんの意見を聞いてみた。

接客業女性
「月2回くらい一人焼き肉行きます。気遣って話さなくていいし好きなものだけ食べられるし、好きなものだけ残せるしお金も気を遣わないし、メリットしかない。」

輸入商社(30代男性)
「居酒屋に1人で行くというのはやったことないです。居酒屋は大勢で行くところだしみんな騒いでるのに1人でポツンとしているのはちょっと場違いな感じがして。」

ファッションデザイナー(50代女性)
「牛丼店は男の人が多そうで、1人で行くのは一度もない。カレー屋さんだったら1人で入りやすいのは、女の人が多いことと、カウンターじゃなくても結構食べやすい。」

営業(40代男性)
「ラーメン店が一番多いです。楽だからですね。カウンターでパッと食べられてすぐ帰れる。」

「女性が入りやすい空間が作れるか」

経営コンサルタントの松江 英夫氏は、「最近はおひとりさま、よく孤食っていいますけど、かなり定着してきてるんですよね。ライフスタイルがそれぞれ多様になってますから、お互いに時間を示し合わせて会いに行くということ自体が結構難しかったりとか、そもそも皆さんに時間がなくて時短ニーズがあったりとか。こういったところがある中で、特に食べ物に関しても一人でじっくり味わいたいというニーズがあるので、孤食がかなり広がってきている。」と分析する。

そして、一人焼き肉の新業態については、「孤食が広がってく中でも、一人で入りにくい店舗が先ほどのグラフにあったように焼き肉は2番目にきていて、特に女性が入りにくいというのが非常に多いですよね。これから一人焼き肉がより広がっていくかどうかというのは、女性が入りやすいような空間が作れるかっていうところですよね。
それに加えて、これからはより高齢化して単身の高齢者が増えていったり、晩婚化ということでより中高年年齢層にとっても入りやすい空間をつくれるかどうか、この辺が一人焼き肉が広がるかのターニングポイントかと思う。」と語った。

(「プライムニュースα」8月28日放送分より)

プライムニュース αの他の記事