スマホ片手にイヤホンも…増え続ける自転車“ながら運転”でまた死亡事故

  • “ながら運転”マウンテンバイクと衝突した男性死亡
  • スマホ見ながらの運転は視線がほぼ画面くぎ付けに 
  • 年間約2000件…“ながら運転”危険事故は年々増加

“ながら運転”で死亡事故…大学生「自分がすべて悪い」

スマートフォンを見ながらの危険運転で、またも死亡事故が起きた。

6月25日の午後8時45分ごろ、茨城・つくば市内の歩道をマウンテンバイクで走行していた男子大学生(19)。
耳にはイヤホンをつけ、時刻を確認するためスマートフォンの画面を確認していたという。
マウンテンバイクにはもともとライトがついておらず、午後9時近い時刻であったにもかかわらず、無灯火での走行。

男子大学生は、前方から歩いてきた男性(当時62)に気付かず、正面衝突したという。
男性は転倒した際に頭部を打ち、脳幹出血などにより、事故の翌日に死亡した。

死亡した男性の近所に住む人は「とても優しい旦那さん。お嬢さんもとてもかわいがっていたと思いますよ。(自転車に)ライトがついていれば、こんなことにはならなかったと思う」と話す。

事故を起こした男子学生は8月、重過失致死の疑いで書類送検。
男性の遺族に対し「自分がすべて悪い」などと謝罪の言葉を述べているという。

スマホ“ながら運転”では画面に視線集中

“ながら運転”による同様の事故は、去年12月にも神奈川県川崎市で発生。
元女子大生の森野実空(みく)被告(20)は、耳にイヤホンをして右手にスマートフォン、左手に飲み物を持った状態で電動自転車を運転。前を歩いていた米沢晶子さん(当時77)に衝突し、死亡させた。
検察側は、重過失致死の罪で禁錮2年を求刑。8月27日に判決が言い渡される。

後を絶たない、携帯電話やスマートフォンの“ながら運転”。
2017年は全国で92件、うち62件の原因が「画面を見ていた」ことだったという。

では、“ながら運転”はどのくらい危険なものなのだろうか。
JAF(日本自動車連盟)はスマートフォンを見ながら自転車に乗った時、運転者の視線がどうなるか、ということについて実験している。

実験によると、運転者の視線はほとんどスマートフォンの画面に集中。赤信号を見落としたり、運転が不安定になり、歩行者に見立てた人形に衝突する結果が出た。

年々増え続ける“ながら運転”危険事故

もちろん、“ながら運転”は自転車に限った話ではない。
警察庁によると、原付以上の自動二輪や車では、2014年は1640件だったものが2016年では1999件と、年々増えてしまっているという。

年間およそ2000件も起きている、“ながら運転”による危険な事故。
運転ルールの徹底により、新たな犠牲者が増えないことを祈るばかりだ。


(「プライムニュース イブニング」8月24日放送分より)

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