偉大なNBA選手から学んだのは、過去に囚われず成長をし続けること【Bリーグ】

ロバート・サクレ(サンロッカーズ渋谷)

カテゴリ:芸能スポーツ

  • NBAのスーパースター、コービー・ブライアントの元チームメイト。
  • サクレの加入もあって、チームは昨季10連勝を達成。
  • 連敗地獄も経験。サクレは「陽気さ」でもチームを救う。

チャンピオンシップ進出を逃す

2017年1月、前のシーズンでNBA制覇15回を誇るロサンゼルス・レイカーズでプレーしたロバート・サクレが、サンロッカーズ渋谷に入団というニュースが出る。Bリーグ1年目で戦う中で、成績が伸びずに苦しんでいたチームに、大きなインパクトを与える存在として期待された。

213cmの身長とフィジカルの強さを武器に、昨季のサクレは平均16.5点、7.5リバウンドの数字を残す。得点とリバウンドが2ケタとなる「ダブルダブル」を15回、20点以上を18回記録するなど、チームの大黒柱として奮闘。渋谷は昨季序盤に10連勝を達成し、ディフェンスをすごく頑張るチームとして前進するかと思われた。

ところが、中盤以降は得点力不足に悩まされ、9連敗、5連敗、4連敗と低迷。チャンピオンシップ進出を逃すことになった昨季について、サクレはこう振り返る。

「それがバスケットボールであり、振り返ってみれば、シーズンを象徴しているようなものだった。昨季のスタートは素晴らしかったし、ハードにプレーし、どの相手とも戦えていたが、結果はチャンピオンシップに出られずに負けたということだ」

提供:SUNROCKERS SHIBUYA

連敗地獄に陥ると、チーム内にはフラストレーションが充満し、一体感を失って崩壊してしまうことも起こりうる。しかし、選手だけでなく、チーム全体が最後の最後まで一生懸命に戦い、練習にもハードに取り組んでいたことに、サクレは好感を持っていた。

そんな仲間とイエローのジャージーで再び戦うことにまったく迷いがなかったことは、「選手もチームのマネージメントも年の経過とともに向上しているし、今の状況について文句なんか言えないよ」と話したことでも明らかである。

レイカーズで過ごした4年間、サクレはNBAの偉大なスーパースター、コービー・ブライアントのチームメイト。負けず嫌いで誰よりもハードワークを続けるブライアントを間近で見て、多くのことを学んだ。

「過去のことに囚われないことがカギ。そして、レベルアップを続けること。みんなが毎日、成長することだ。ジャンプシュートでもハンドリングでも何でもいい。身体的なところでもメンタルの部分でもいいから、レベルアップし続けることだ」

連敗地獄でも一体感を失わないチーム 提供:SUNROCKERS SHIBUYA

こう語るサクレは、バスケットボールに取り組む姿勢だけでなく、常に陽気でポジティブな性格を前面に出すことで、チームに好影響をもたらしている。ポジティブでいる理由について聞くと、次のように返答してきた。

「私のメンタリティは、“人生はいいもの”というところから来ている。多くの人は悪いことに目が行ってしまうし、物事をネガティブに捉えてしまいがち。我々が進む道はポジティブとネガティブの2つある。私の視点は常にポジティブでいるということさ。
たとえ最悪の状況に陥ったとしても、物事に対する視点を持つこと。私は自分のやっていることが大好き。いい仲間たちとバスケットボールをやれているし、健康ですばらしい家族がいるわけだから、文句なんて言えないね」

新加入の選手をうまく絡ませる

チャンピオンシップに再び進出を目指す渋谷は今季、新外国籍選手としてライアン・ケリーを獲得した。レイカーズ時代のチームメイトが加入することに、サクレは「彼と再び一緒にプレーできることは、すごくエキサイティングなことさ。彼ができることをよくわかっているし、リーグにもいいインパクトをもたらすはずだよ」と笑顔を見せる。

提供:SUNROCKERS SHIBUYA

帰化選手であるファイ・サンバの加入については、カギを握る存在と感じている。

今年のアーリーカップは、今季に向けた準備を進めている中で迎えるイベント。開幕に近い時期の開催が理想という考えを持つサクレだが、「新加入の選手をうまく絡ませながら、お互いがどんなプレーをするか見極める必要がある。パズルの新たなピースとして、どんな役割を任されるのか把握しなければならない。彼らがどうフィットし、チームとしてまとまっていくかが大事になってくるね」と、試合ができることついては前向きだ。

渋谷の在籍が3年目を迎えるサクレは、いい人たちに囲まれて安全に生活できる環境を理由に、第2の故郷と思えるくらい日本への愛着を持っている。サンロッカーズ渋谷を成功に導くことができれば、その思いはより強くなるはず。今季こそというサクレの気持は、この言葉に集約されている。

「昨季はチャンピオンシップを逃し、すごくフラストレーションを感じることとなった。負けるためにここへ来たわけじゃないし、ただバスケットボールをやりに来たわけでもない。勝つためだ。チームとしての一体感はあると思うし、すごくエキサイティングな気持でシーズンを迎えられるから、本当に楽しみだよ」

「勝つためにやってきた」 提供:SUNROCKERS SHIBUYA

【B.LEAGUE EARLY CUP 2018 】
https://www.bleague.jp/earlycup2018/
関東大会:9月7日(金)8日(土)9日(日)会場:ブレックスアリーナ宇都宮https://www.fujitv.co.jp/sports/basketball/earlycup/index.html

取材・文/青木崇 Interview and text by Takashi Aoki

Bリーグのススメの他の記事