JALが制服刷新を発表。羽田・成田での待ち時間も2020年までに短縮へ

嵐・櫻井翔さんと一緒に記者発表

カテゴリ:ワールド

  • JALが2020年4月に制服を一新すると発表した
  • SDGsなどを意識していく
  • スマート空港の実現に30億円投資なども発表された

一般公募は初の取り組み

8月23日、日本航空の赤坂祐二社長と嵐の櫻井翔さんが記者発表会を行なった。発表の内容は「JALが2020年に向けて世の中の皆さんと『一緒』に取り組むプロジェクト」に関すること。

嵐を起用した新しいテレビCMなどと一緒に発表されたのが、2020年4月からの制服デザイン一新だった。

JAL赤坂社長と嵐・櫻井さん。右は現行の制服、左は1964年東京五輪当時の制服

対象は客室乗務員だけでなく、パイロットや地上スタッフ、整備士など航空運送事業に関わる全部門約2万6700人。特に客室乗務員や空港などで勤務する地上スタッフが着用するスカーフのデザインは一般公募で決定し、2020年の期間限定で使用する。

一般公募は初の試み。スカーフだけでなく、新しい制服の選定過程でも、一般の人も参加できる何らかの機会を作ることを考えていると言い、長く一般の人に愛される制服を一緒に創り上げたいとした。

制服一新の話を聞いた、嵐の櫻井さんは「まず日本に着く前、海外から来て最初に出会う日本人はおそらく客室乗務員でしょう。新しい制服も楽しみですし、2020年も楽しみです」と語った。

「2020年が楽しみ」

それでは、客室乗務員の制服はどのようなものになるのだろうか?

歴代のJAL制服は、赤のラインを入れたり、ミニスカートを採用したり、時代に合った様々なデザインが取り入れられてきた。

歴代のJAL制服

海外の航空会社では、米国のデルタ航空が2018年5月29日から全世界で新ユニフォームが導入された。JALが2020年に目指しているのと同じく、客室乗務員、空港スタッフ、整備スタッフなど全6万4000人の従業員が一斉に着用を開始した。

コンセプトは「伝統的なアメリカの航空会社のイメージから脱却し、洗練された魅力を加えること」。また、制服を着用する従業員は活動量が多いため、洗濯機で洗える手入れのしやすさを考慮したという。

日本では、格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションが2018年3月1日に就航6周年の記念に制服を新しいものにした。リニューアルにあたっては「自然体で愛嬌がある」「創造力豊かで革新的である」「本物、真摯である」ことを工夫したという。

デルタ航空の制服。ザック・ポーゼンがデザイン

今回、JALが制服デザインを一新するのに当たって、赤坂社長は「今の制服は親しみやすいデザインになっているので、それは新しい制服でも続けたい」とした。

今回の制服変更のコンセプトとして大きく意識しているのが、国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)だ。

持続可能な社会の実現に貢献するため、「経済合理性だけでなく、公平・公正性などに配慮する」という。そのため、障害者やLGBTなど多様性にも配慮したデザインになりそうだ。

「スマート空港の実現」など3つの目標

また、発表会では、赤坂社長からは2020年に向けた3つの目標が好評された。

1つ目が、「訪日外国人誘致の強化」。2020年に向けて、ネットワーク拡充と中長距離LCCの就航をすると言い、訪日外国人の地方送客数を現在の3倍以上となる200万人以上を目指すという。そのために、訪日外国人客を無料で各地方に招待するキャンペーンも期間と人数限定で行ない、東京以外の都市の魅力を感じてもらうという。

2つ目が「スマート空港の実現」で、2020年までに100億円規模の投資をすると表明した。70億円をシステム開発に、30億円を羽田・成田両空港の動線変更などに使用。2020年までにチェックインカウンターから搭乗ゲートに行くまで「待ち時間のないスムーズで快適な空港」を作り上げるという。

そして、3つ目が「SDGsへの取り組み」。航空会社としては特に「環境問題、とりわけ地球温暖化への対応」が急務だと意識していて、バイオジェット燃料を使った運航の実現を目指すという。

2020年に向けて

JALは5月にオープンイノベーションの拠点となる「JALイノベーションラボ」を開設するなど、新たな様々な取り組みを進めている。

今回の制服デザイン変更で一般公募を取り入れるような、2020年に向けた「一緒に創るプロジェクト」もさらに打ち出していく方針だ。

2010年の経営破綻など大きな逆風もたくさん経験してきたJALが、新しい時代に向けて、どんな挑戦を行なっていくのか、注目される。

2020年に向けて、次の一手は?