“原作”と“原案”では大違い…映画『カメラを止めるな!』原作者と主張する男性と対立

  • 和田さんは映画『カメラを止めるな!』に「“原作”と入れてほしい」と主張
  • 上田監督は「小劇団の舞台から着想を得て企画を発案」と認めている
  • 「前半で撮影した映画の舞台裏が明らかになる」という構成は、映画と舞台で共通

異例の大ヒットを記録している映画「カメラを止めるな!」。

興行収入8億円を突破し、新人監督と無名の俳優たちが製作費約300万円で作り上げた話題作。

6月の公開当初はわずか2館での上映だったが、いまや全国184の映画館で上映される人気ぶりだ。

しかし、巧みな構成で快進撃を続けるこの映画に突如、ある疑惑が浮上している。

自身を「カメラを止めるな!」原作者と主張する和田亮一さん(32)は、「セリフとか設定とか似ていたなという印象。泣き寝入りをしてしまったらダメだと思いまして、僕は原作と入れてほしい」と訴える。

どの程度似ているのか?セリフやシーンで比較

映画「カメラを止めるな!」原作者と主張する和田亮一さん

映画「カメラを止めるな!」の製作について、監督の上田慎一郎さんは「2013年にとある小劇場の舞台を見て、その構造に着想を得て本作の企画を発案した」と認めている。

上田監督が観たという劇団の舞台は、現在は解散している劇団「PEACE」の舞台『GHOST IN THE BOX!』。

そして、今回訴えているのが劇団「PEACE」元主宰の和田さんだ。
和田さんは「基本構造は一緒ですし、作品を基に作ったんだなというのはすごく分かって」と述べている。


では、舞台と映画はどの程度似ているのか。

作品の前半をみると、映画は「廃墟での映画撮影で人が次々とゾンビ化」していくのに対し、舞台では「廃墟での映画撮影で人が次々と死ぬ」構成となっている。

作品の後半の「前半で撮影した映画の舞台裏が明らかになる」という構成は、映画と舞台で共通している。


さらにセリフを見ていくと、映画の冒頭でゾンビに襲われるシーン。

女優は「お願い!目を覚まして!いやー!」と叫び、監督が「はい、カット」となる。一方、原作と主張する舞台では女優が「お願い、お願いだから。死にたくない!いやいやー!」と叫び、監督が「カット!」となる。

また、撮影直前の映画での監督役のセリフは「ぶっ通しの生中継。始まったらカメラは最後まで止められません」となり、舞台では「とてもじゃないが間に合わない。カメラは止めない!」となる。

映画コメンテーター・有村崑さん

舞台と映画、2つの作品を観たという映画コメンテーターの有村崑さんは「確かに似てますよね。前半戦を見ていると、1回途中で芝居が劇中劇で終わる。で、いよいよ真相の話が始まる。構成に関してほぼほぼ一緒とみなされますよね」と話した。

「脚本の大半に携わっていたため、自身に何の相談もなく映画化したのはおかしい」と和田さんは主張。

すると、上田監督側は8月3日から「原案」として劇団・作品名・和田さんの名前をエンドロールに入れたが、和田さんは「僕は“原作”という形で載せてほしかった」と訴え、原作と認めてもらうため、法廷で争う準備をしているようだ。

使用料が発生か、タダか…大きな違い

映画界では「原作」か「原案」かでは大きな違いがあるという。

有村さんは「類似点が多すぎるとなれば『原作』で、これはあくまでモチーフだとなれば『原案』になる。原作は使用料が発生するが、原案はタダ。ここが一番大きな違い」と指摘。

こうした中、上田監督は「僕としては自らが脚本・監督・編集して作ったオリジナル作品だと思っています。和田さんや劇団の方の主張にもしっかり耳を傾け、お互い円満な解決ができればと思っています。」と、21日夜に自身のツイッターを更新している。

(「めざましテレビ」8月22日放送分より)

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